【オススメ】 石黒正数/天国大魔境


天国大魔境(1) (アフタヌーンコミックス)

■【オススメ】大災害の後の世界。 隔離された環境で暮らす少年と、 天国を探し旅を続ける少年。 同じ顔をした二人の話。

近未来SF。文明が災害により崩壊した 後の世界。隔離された環境で過ごす 少年少女たち。そこで、施設の外の、 その外にも世界がある、と言い出す子。 余地のような力を持つその子は、外に出だいな、と思っていると外からふたりの人が助けにくる、そのひとりの顔が施設の中にいる少年の顔にそっくりなんだ、と言うのだった。


物語の主軸は併行して語られるもう一つの話のほう。 そこでは廃墟になった街を少年と少女が 旅している。何でも屋の少女はボディガード。 少年の旅を警護する身。といってもグダグダな 旅ではあるのだが。その旅の目的は、 少年を「天国」に送り届けること。 そこには彼と同じ顔をした人物がおり、 その人に託された注射をすることが彼の使命であった。


絶望的な背景で悲劇的な設定のSF。 なのだが、それを淡々と描き、 旅は寧ろ珍道中。 そこが著者の持ち味である。


どんな災害が起きたのかは不明だが、 餓死してしまう人たちが発生したようで、 それがミイラのように残っているというのは どういうことかと思うのだが・・・ まぁそのうち説明があるのだろう。 ワニなど普通の猛獣が闊歩するらしいが、 人食いという怪物も存在する。 その怪物を少年は退治できたりする、という設定もあり。 しかも巻末にはまた更に 新たな要素が追加されるなど、盛りだくさん。 なおそうした要素は、作中で事前に匂わされており、 急に思いついたように出てくるものではなく、 周到に準備されているらしき点で、SFらしいSFといえる。


現代版「AKIRA」とか、そういう感じなのかな、これ。 一巻の段階ではなんとも言えないが、 とりあえず、著者を信頼して黙って完結まで買う、の一手に限る。


【データ】
石黒正数 (いしぐろまさかず)
天国大魔境
【発行元/発売元】講談社 (2018/7/23) 【レーベル】アフタヌーンKC 【発行日】2018(平成30)年7月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
■購入:
amazon→ 天国大魔境(1) (アフタヌーンコミックス)
美しい壁に囲まれた世界で暮らす子供たち。少年・トキオはある日、「外の外に行きたいですか?」というメッセージを受け取る。一方、外では、マルとおねえちゃんがサバイバル生活をしながら、天国を求めて、魔境となった世界を旅している。未来の日本を「あね散歩」。二つの世界を縦横無尽に行き来する、超才・石黒正数最新作、極大スケールでスタート!!


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