日笠希望/キスアンドクライ


キスアンドクライ(1) (講談社コミックス)

■記憶を失った天才フィギュアスケート選手が、 再び競技に挑む。

病院のベッドで目覚めた主人公は16歳から 一年間眠ったままであったという。 親のことなどは覚えていたが、 自分が何をしていたのかについては綺麗さっぱり 記憶をなくしていた。


実は天才と呼ばれたフィギュアスケーターだった という少年の話。ただし、オリンピックへの 出場枠のかかった試合で転倒し世間の 非難を浴びた、という設定つき。 それでも協会は彼を支持していたが、 それも主人公自らの行動でふいにしてしまう。 とはいえ漫画なので、彼を救済する存在がある。


主人公がヒールであり世間は味方ではない、 という話を、しかし主人公本人が記憶をなくしている のでからっとさせて描いている。 一方でスケートに関する技術を記憶とともに 一切なくしているため演技どころか氷上で滑る レベルから始める状態。 でも周囲の人間は彼に惹かれる、という内容を 読み手が納得するかどうか、だが、話に勢いはある。


ただ、さすがに、そこから始めるの? という思いはあり。そもそも何故彼は 大事な大会で失敗をしたのか、も謎と しており、仕掛けがやや多い。 そして、失地回復ものなので 何かを切り開く爽快さは仕組み上、欠ける。 そこを、記憶を失い 新しい人格になったことで補っているのは 面白いが、無理があるのも確か。


一方で本作のメッセージは、 地獄を見た者が執着するもの、 ということで、自分の可能性を信じて 希望に執着する主人公の不細工な格好の良さが 愚直に描かれていくのであれば、 相応に評価されるべき作品になると思う。


【データ】
日笠希望 (ひがさのぞみ)
キスアンドクライ
【発行元/発売元】講談社 (2018/7/17) 【レーベル】少年マガジンコミックス 【発行日】2018(平成30)年7月1日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ キスアンドクライ(1) (講談社コミックス)
目指せ頂点! “破天荒”フィギュアスケート物語!! 目を覚ますと、そこは病院のベッドの上だった。何も思い出せない高校生・橘龍希に突き付けられた事実は3つ。「1年間ずっと眠っていた」、「日本中の期待を一身に受けるフィギュアスケート選手だった」、「フィギュアスケートに関する記憶が全て失われている」。再びリンクに上がろうとしても、今の実力は素人以下。それでも龍希は立ち上がり、強く前へと歩み出す!



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