【オススメ】 瀬下猛/ショート黒松


ショート黒松 (モーニング KC)

■【オススメ】瑞々しさのある絵柄とストーリーライン で綴るのが、ロートル野球選手の話ってのが、 時代なのかなぁ・・・昔なら松本大洋が 「STRAIGHT」描くようなものだと思うんだけれど。

一巻完結もの。作者はすでに「 ハーン ‐草と鉄と羊‐(1) (モーニング KC) 」を連載中。そちらはちょっとピンと来ていないのと、 新人は史実に従った話を描くべきではないという持論から レビューする気がないのだが、本作は面白かったので 取り上げることにした。


主人公はプロで注目され新人賞も獲得した選手。 40歳を目前にしつつ球団を移籍しつつもプロ契約は 更新され続け、久々に古巣に戻ってくる。 とはいえかつての名ショートも、15年前に怪我だかを起こした らしく今や代打専門である。


かつて二遊間を守ったセカンドは大卒ながら二千本安打を達成、 そして今年かぎりの引退を宣言しての最終シーズンを迎えており、 主人公は久々にチームメイトになる、という設定。 そこで主人公の落ち目かげんを出したいのだろうが、 いや、あの、40歳で契約される選手って、相当のキャリア なわけで。一軍選手が怪我や不調の際の代替要員、 というところだが、勿論彼には一軍での出番は度々あり、 そしてかつての自分を彷彿とさせるレギュラー遊撃手から そのポジションが回ってくるという展開も用意されている。 それはかつて最後にショートをつとめた15年前と同じような お膳立てで。


なかなか熱が高く、読んでいてもヒートアップする話だが、 これが40歳のロートルが主人公というのは、まぁ、 イチローの投影みたいな話なのかな、松本大洋の 「STRAIGHT」は 野茂英雄を思わせる話だったことを考えると時代もあるのか、と 思いつつ、現実よりもマンガのほうが早かったり、そもそも松本大洋氏の 案では40歳オーバーの投手の話が想定されていたらしいので、 ああ、できる若手ほど年齢食った人の話を描きたがるものだよなぁ と思う次第である。と今気づいたが「ストレート」って入手困難なのか。著者が絶版にしている作品の話して申し訳ない。私の松本大洋原体験がこの単行本で格好いいなぁと思った覚えがあるので・・・。粗さはあるけど、今読んでも好きだけどなぁ。


主人公を掻き立てる同期の人物の存在が邪魔というか、 彼を描かないと物語を構築できなかったことは 問題だと思う。歴代ショート列伝って のも、この程度の薄いコメントなら要らんよ、読むうえで邪魔。 編集が仕事してないんだろうなぁ・・・。 一方で、話の終わらせ方は、なんじゃそりゃと 思いつつ、後日譚はあるべきなので正しい。 なお電子版奥付には「(1)」とあるんだけど続刊予定ないでしょ?こういうこと続けられるとほんと版元への信頼感が失せていくので 真面目に考えて仕事してほしい。


【データ】
瀬下猛 (せしもたけし)
ショート黒松
【発行元/発売元】講談社 【レーベル】講談社 (2018/5/23) 【発行日】2018(平成30)年5月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作)
■購入:
amazon→ ショート黒松 (モーニング KC)
現役プロ野球選手で元・名ショートの黒松のもとに、高校時代の彼を知る藤島という男が現れた。藤島は、15年前に黒松と二遊間を組んでいた、今シーズン限りで引退する名セカンド・会津と黒松を会わせた。焚きつけられた黒松はショートの練習を始めたのだった・・・。40歳からでもやり直せる、這い上がれる! 読むと球を捕って投げたくなる漫画です!



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