【オススメ】 鈴木マサカズ/マトリズム


マトリズム 1

■【オススメ】麻薬を扱いつつ 淡々としているのが個人的には逆に興味深いが、 主人公のキャラクター設定が雑に見えるのは難点。

彼女を待っている学生の部屋に 目つきの悪い男性二人がやってくる。 彼はインターネットで大麻を仕入れて 大学で転売して儲けていた。 男たちはそれに目をつけてやってきたのか・・・。 そう思った学生の考えは、 半分は当たり、半分は外れだった。


マトリは麻取、麻薬取締官のお話。 ということは一話目はわからずに読んだほうが面白い。 とはいえ単行本の紹介でそういうわけにもいかないので、 これは雑誌用一話試読用の捨てネタと考える他ない。


以降は麻薬取締官を主人公に、 取り締まられる側のエピソードを描いていく。 目的は薬物蔓延の阻止、しかし売人を挙げるとなると 被害も相応にないとならないわけで、 というジレンマ。そもそも麻薬について それを取り締まるということが本当に社会にとって 有用で機能しているのかは議論もされており 現行のスタイルはベストでもベターでもない、 ということは分かっている。そこまで話が踏み込むのであれば 面白いが、今の所一巻時点ではそんな素振りはない。


取締官が粗暴、というキャラクターづけは安直。 その裏には過去もあり、警察視点でない優しさもある、 という設定のようだが、一見すると雑。 実は警察ものの作品は そんな人物ばかりが出てくるのがフィクションの世界の 常態になっており、いいかげん食傷気味でもある。


出てくるエピソードが、安易に手を出せる環境ばかりで、 そんなものなのかと思いもするが、 まぁある意味、クスリが近いところはこんなもの、 遠いところは物語世界から疎外されているので出てこない と考えれば妥当か。クスリの怖さを描かれていない、 という意見は、ホラーものを見たい人からすればそうなのだろう。 本作の趣旨がそこにあるなら確かに描写不足。 一方で麻薬取締が何を目指しているのか、まで 描きすすめられるのであれば、違う世界が見えてくる感じはする。


新刊3巻発売済→ マトリズム (3) (ニチブンコミックス)


【データ】
鈴木マサカズ (すずきまさかず)
マトリズム
【発行元/発売元】日本文芸社 (2017/11/20) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ マトリズム 1

誰もがみんな、“あちら側”に墜ちる可能性がある。 覚醒剤、大麻、MDMA… 一度薬物の餌食になった人間は、決して引き返せない道を往く。
あらゆる薬物犯罪を、追って暴いて捕まえる二匹の猟犬。 彼等の職業は麻薬取締官、通称「マトリ」。 草壁と冴貴、二人の捜査を通じて現代社会の深き闇を抉り出す! 衝撃の薬物犯罪ドキュメントが登場!!


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