アイドルの楽曲は概ね4タイプあるのかな、という話。

アイドルの楽曲は概ね4タイプあるのかな、という話。

特に女性アイドルに関する話。解散の話も相次ぎ アイドルブームは沈静化しつつあるものの、sora tob sakanaがメジャーデビューしたり、ももいろクローバーZが結成10周年を迎えイベントが今後目白押しであったり、女性アイドルに関しては裾野を広げて固定化しつつあり一定数の規模感を保ったカテゴリとしてK−POPや声優レイヤーと同じようなものになりつつある。 メジャーどころは、AKBグループ、そこから分離した坂道系、それと別にももクロほかスタダ系がいて、モー娘。などのハロプロ系、Perfume、ちょっと異質なものとしてベビメタ、という感じだろうか。

そんなアイドルの楽曲は大きくわけると4通り。

1.ポップチューン。アイドルらしい王道。AKBによくある感じ。「恋するフォーチュン・クッキー」が代表的。

2.ロックチューン。格好いい感じ。最近だと欅坂。「サイレントマジョリティー」「ガラスを割れ!」の方向性。

3.おもちゃ箱ひっくり返した形の異様に展開のある曲。典型的な作家はヒャダイン、清竜人。ももクロの「ミライボウル」が代表的っていうか嚆矢。

話に聞くとこの曲は、プロデューサーが前山田氏の曲に物足りず大隅氏に追加発注し、2つの曲を一つにつなげたうえで最後の展開をNARASAKI氏が作ったという魔改造による代物だそうで、このエピソード聞いたらそりゃキングレコード宮本氏が評価されるわけだわ、と納得した。この曲をはじめて聴いたときはPVの中身も含めて、なんだこりゃ、気が違ってるなと思ったものである。

前山田氏により流れが変わりつつあったアイドルの楽曲が、2012年のこの曲で決定的に方向づけてしまった。罪深い一曲である。なおももクロはもうひとつ、ステージで全力で踊り生歌でパフォーマンスする、というその後のアイドルの方向づけも行っており、アイドルのハードルを思いっきり上げた。歌えて踊れてかわいくないとアイドルはできない。ちなみに声優は歌えて喋れてかわいくないとなれない時代である。かわいいは正義。

4.ジャンル特化型。楽曲系の人が迷い込んでアイドルファンになるパターンは昔は3番いま4番。「ポリリズム」で確変後のPerfume、 Babymetal、sora tob sakana、Maison book girlあたりでしょうか。音楽プロデューサーが固定化されて楽曲提供者も同じ、という状態で、他のアイドルどころかバンドだってやらないような曲を単発でなくてバルクでやるためエッジが立っている。その分ファンの規模感が稼げないのでは?との心配をベビメタが打ち破った。継続は力なり。

ちなみにアイドル楽曲派の本来の希望の星は東京女子流で2011年「鼓動の秘密」「Limited addiction」あたりは未来を見た感じがしたのだけれど。80年代アイドルの方法論、キョンキョン的な位置づけのミューズはNegicco。小西康陽氏に田島貴男氏がシングル曲書いているという点で一番サブカル寄りなのは彼女たちなのだろう。

それと1〜4全部横断していまだに見せてくれるのは私立恵比寿中学。エビ中は器用なので、各要素のエッセンスをそれぞれ上手に見せてくれる。ぁぃぁぃが抜けたいまでも歌唱力と個性のバランスは他のアイドルと比べてもピカいち。可動域が一番広いエビ中をうらやましいと思うアイドル陣営は多いんじゃないかと思う。まぁ可動域が広いと何をやるか決めるのが大変になるので運営が有能じゃないとああいう結果は残せないんだけど。オサカナやってる照井氏に曲を発注するってセンスはなかなか普通じゃない。一緒に歩んできたたむらぱん田村氏とレキシ池田氏の新作が佳作ってのも感動的。個人的には「なないろ」は微妙と思ったんだけれど、6人になってのライブでもこれを演った運営のハートの強さというか決意は凄い。でオサカナと同じ事務所のMrs.GreenAppleにも発注して、ぁぃぁぃが好きでラストシングルだし7人最終日に大ラス含め二度やった後で、翌日の6人最初のライブの一発めでもやるというハードパンチャーかげんが素敵。まぁフォーエバーぁぃぁぃの大ラスアンコールで歌い間違えた彩ちゃんが一番すごい気はしているんだけど。翌日から歌割かわった部分、ってわけでもないはずなんだけど、歌詞が出てこずにゃーにゃー歌って、そしてその受けがみんなで「まぁいいか!」となるからその歌詞の流れ含めてメンバーも受けてた感じで。

ここまでの話で漏れてるのはBiSHかな。やろうとしていることを理解しつつも、個人的にあんまりピンときていないからちょっと盛り込めず。他を知り比べた上でのめり込んでいる、という人が少なくて、それは坂道系と同じで、つまりファンは若いんだと思うんだけれど。あ、ハロプロ系が漏れているのは、あれは2010年代においてはもはや伝統芸能の域に配置すべきものなので。つんく氏が「LOVEマシーン」を送り出したことがその後の3の展開派の素地を作ったのは確か。

かように、アイドル楽曲はいま多様で、それぞれが佳曲という状態になっている。他人の目が多く入る点でシンガーソングライター的なミュージシャンよりも楽曲レベルが安定しており、バンドを追っかけているよりもアイドル追っかけているほうが耳は肥えると思う。楽曲の強度もアイドルのほうが上かな。ライブパフォーマンスも自由度のあるアイドルのほうが強い。自分で演奏するミュージシャンは、楽曲を多く抱えたうえで、ステージングも考えないと持たない。その時参考になるのはユーミンやサザンや外タレではないし、演奏しているだけのバンドたちでもない。新しいアートの形としてライブパフォーマンスが必要で、そこを目指さなければ進化がない。その新しい道を切り開いているのがパフォーマンスに自由度のあるアイドルたちである。そのパフォーマンスから逆算した結果が、曲の多様性なのだろう。



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