【オススメ】 しまだ/ママの推しは教祖様


ママの推しは教祖様 〜家族が新興宗教にハマってハチャメチャになったお話〜 (カドカワデジタルコミックス)

■【オススメ】宗教をヲタ活に重ね合わせる アプローチが秀逸。描き手が冷静。 まぁ漫画に仕立てるってことはそういうことなのね、 という事情も最後に垣間見えましたが・・・。

著者の母親が、純な人間であるがゆえに 宗教にはまっていた、ということを子供の目から 面白おかしく描いた話。


宗教は特定できないように描いており、 宗教自体についてはとやかく描いていない。 とはいえ父親にはしょーもない宗教であるとは 言わせているが、著者の視点としては、 母親は自分は悪くないと言いたいがために なにか縋るものとして宗教にハマったもので、 宗教がなければ別のものが代替しただけだろう、 と考えている。なので、問題の根本はその宗教にあるの ではない、という思想である。


ちなみに母親は父と出会う前から宗教にはまっていたらしく、 父親は彼女と出会って救われたところもあって 付き合ったが、ある種崩壊はハナから見えていた関係であるとも いえる。父が冷静で子供も同様だったため、 母は浮き上がる形。問題は、生活費をお布施に注ぎ込んでしまい 家計が崩壊してしまった点。結果、家庭より宗教を大事にする母と 父は離婚。親権を得たが母方の祖父母にだけに母を任せるのは 大変と子供たちは母と同居することに・・・という点だけは よくわからないが。


最終的には家事も崩壊し 家庭内暴力も振るうので子どもたちも避難する ことになる不幸な結末が、 それまでと違うタッチで現実が描かれている。 壊れちゃう人を宗教が支えていたりするのだが、 結局は支えきれなかったり回りを巻き添えにしたりするので、 ある種の精神の延命措置である宗教ってのは難しい存在だなぁと 思う次第。個人的には、宗教を信じている人は、 それで自分の判断を放棄したうえで絶対的な正義を持ち出しがち なので、そこがしんどい。自分の良い悪いの判断ではなく、 宗教や教祖様の判断で発言したり行動したりするので怖い。 それも本作にあるように、本人が勝手に翻訳している ことが多々あるわけで。絶対的に強固な宗教が 文化の根底にない日本は、その点で素晴らしい楽園だと思う次第。


著者は、そんなママでも、いいところを思い出して、 漫画の中でだけでもママを愛そう、と書いており、 その割り切り方、辻褄の合わせ方は、著者がバランスのとれた 人間であるがゆえであるし、それゆえに切ない。


宗教を描く作品ではなくて、著者のママへの鎮魂歌ですね。


【データ】
しまだ
ママの推しは教祖様 〜家族が新興宗教にハマってハチャメチャになったお話〜
【発行元/発売元】KADOKAWA / 角川書店 (2018/4/4) 【レーベル】カドカワデジタルコミックス 【発行日】2018(平成30)年4月4日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作)
■購入:
amazon→ ママの推しは教祖様 〜家族が新興宗教にハマってハチャメチャになったお話〜 (カドカワデジタルコミックス)

ウチのママ、知らない間に洗脳されちゃってる!?教祖様のDVDに涙し、謎の合宿に連れて行かれ…信仰をやめる気はないママと一緒に暮らすって大変!純粋が故に宗教にハマるママと一家を描いた宗教ギャグエッセイ!


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