菅原敬太/隣町のカタストロフ


隣町のカタストロフ : 1 (アクションコミックス)

■天変地異パニックSFもの。 構成は面白いが、絵とキャラクター設定はクセあり。

引きこもっていた青年が部屋で大きな揺れに遭遇する。 大変な地震だな、と思い外を見ると、空間の上下が変わる 天変地異が起こっていた。


不可思議な状況の起きるSF的パニックもの。 どうもこの町周辺だけが、天に向かって引っ張られているらしい、 という状況が追って明らかになる。事態が起こっているのは 一部である、とする限定の仕方はフィクションにおいて重要。


だが、絵は魅力的に見えず。特に男性キャラは微妙。 使い捨てキャラが前半には多いからか? そんなキャラクター絵にもかかわらず、 背景を描くでなくバストアップのコマが多く、 かつそこにダイアローグだけでなくモノローグも書き込むので、画面が狭い狭い。


一話目の展開を見るとこれは読み切り想定だったのかしらんとも 思う切り上げ方で、次の話も同じ状況を利用した読み切りホラーの よう。パニックホラーにありがちな、 クズな人物が続々と出てくる展開は、読んでいて楽しくなる ものではない。動画ものならまだしも、漫画のような 時間軸が自動的に動いてはいかない スティルものの著作物では、不純物は読み手の中で澱のように 沈殿する。それがいいのか悪いのか。


後半は学校舞台でどう隣町まで脱出するか、 という展開となりサスペンス色が増す。 境目では次元というか重力の捻れが生じていて 安全地帯には逃れられない、という条件が付加され 容易には出口が示されずに一巻終了。 一方で事前に何が起こるかを知っていたらしい人物も 浮かび上がり、真相はなにか、という興味に 軸がシフトする形になっていく。


かように構成は上手いのだが、 キャラクターの設定が安易なのと絵に難があるので 続刊購入を考えてしまう。いや、絵に難があるが ゆえの設定なのだろうけど、うーん。 2巻発売済 →隣町のカタストロフ : 2 (アクションコミックス)  そして3巻まもなく発売→ 隣町のカタストロフ : 3 (アクションコミックス)


【データ】
菅原敬太 (すがはらけいた)
隣町のカタストロフ
【初出情報】漫画アクション(2016年〜2017年) 【発行元/発売元】 双葉社 (2017/4/28) 【レーベル】ACTION COMICS 【発行日】2017(平成29)年4月28日第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ 隣町のカタストロフ : 1 (アクションコミックス)

5月28日、午前10時12分――「地変天異」発生。その瞬間、街は空と大地を逆さにした。摂理を失った世界で、夢も希望も愛も悲しみも、人々の日常は音を立てて崩れ落ちる――。『走馬灯株式会社』『鉄民』の実力派が描く、驚愕のサバイバルミステリ!!


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