【オススメ】 三田紀房/ドラゴン桜2


ドラゴン桜2(1) (コルク)

■【オススメ】 時代にあわせてリメイクした「ドラゴン桜」には 需要があると思っていた。本作を今送り出すのは正しい。

東大の合格発表。龍山高校の今年の合格者はゼロだった。 5年前、桜木弁護士が離れてから成績は凋落。当時の教師も 残っているのだが、理事長代行の女帝が就任以来、 学校の力は削がれるばかり。それでは、この学校の実績を売りにしている桜木弁護士としては困るのだった。そこで共に働いている かつての卒業生水野弁護士とともに、桜木は再び龍山に乗り込むことにする。


自分の弁護士としての商売のために、龍山高校が進学校として のブランドを維持してもらわないといけない、という ところから話が始まっているところが、らしい設定である。 桜木対女帝の対決が本筋。 では女帝はなぜ学校経営に力を入れていないのか、 というと、廃校して更地にして土地を誰かに明渡したい、 的な話のようで、この辺は凡庸もそれゆえ実際にありがちで リアリティあり。


学校経営という時代ではないだろう、というのは少子化に 向かうなかで納得感はある。そして今どきの若い子は 上からガツンとやってもついてこない、というのも 大勢としては正しい。一方で、それでもついてくる 子はいる、そういう子を伸ばすのが個性にあわせた教育ではないか、 というのも一理あり。そして、少子化で大学全入時代、 就業率も高くなり就職難はないものの、日本自体が傾いていく とすれば、先々見据えれば生き残れる人材になっておかないと 厳しくなる、となると、東大を目指せ、という発想は 今の時代でも正しいのかもしれない。


そして今の時代にあわせで出てくるツールが、 スタディアプリ。リクルートどっぷりか?と思うが、 まぁそれもよし。 桜木時代の龍山高校の有能教師が既に退職している環境もあり、 この手のツールが有効に機能することになるのだろう。


絵に関してはもっと一般受けする絵柄で誰かに、 とも思いつつ、前作の世界観を踏襲して現代版として 描くとなると、本作の形が正しいのかもしれない。


【データ】
三田紀房 (みたのりふさ)
ドラゴン桜2
【発行元/発売元】コルク (2018/3/23) 【レーベル】講談社モーニングKC 【発行日】2017(平成29)年月日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ ドラゴン桜2(1) (コルク)
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