【オススメ】 すずはら秋/色の理由


色の理由 (Kissコミックス)

■【オススメ】教育実習生と中学生の交換日記のような 書簡のやりとりから見えてくるのは、 互いの心に引っかかっていることだった。

大学4年の女性のもとに届いた手紙は、 教育実習のときに受け持った中学生の少女から。 実習からしばらく経って、しかも自宅に 手紙が届いたことに戸惑いながら、封を開けると、 そこにはこんなことが書いてあった。 「オセロちゃんが死にました/オセロちゃんは13歳で殺されました/ そのことを知っている人間は私しかいません」


サスペンスが始まるのか、というと、そういうことではない。 もっと思春期的な話。カメラで撮ったものを色でフォルダ分けする という少女が、色で感じたことを仕分けしていったところ、 行き着いた出来事について、日記のような内容を綴っている。 そこで語られるのは、少女の同級生たちの日常。


それをなぜ教育実習生に送っているのか、 それを実習生は最初戸惑うが、自分が少女に発した 言葉が少女の中にとどまっていたのだった。 ある日その言葉を思い返した少女は 実習生にこそ伝えるべき話だと感じ、 その話に次第に実習生も共鳴し、なすべきことに 気づくという展開は、なかなかに綺麗。


話の流れはぎくしゃくした感じはあるのだが、 そのするっと行かないところが寧ろ魅力。 手紙の書き出し部分は狙いすぎな感はあり 感傷的にすぎるが、青春ものとして 面白い一作。いまどき敢えて手紙のやりとり というのも物語として構成する上で アリなギミックだなと感じた。


【データ】
すずはら秋 (すずはらあき)
色の理由
【発行元/発売元】講談社 (2018/3/13) 【発行日】2018(平成30)年3月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作)
■購入:
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瑞々しい感性と、細やかな心理描写で人気の新人の初連載。思春期真っ只中の中学生と教育実習生との文通によって描かれる、色にまつわる青春オムニバス!


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