【オススメ】 高野雀/世界は寒い


世界は寒い(1) (FEEL COMICS swing)

■【オススメ】普通の女子高生たちが、人殺しの道具を手に入れる。 一人一回、殺人できるとしたら、誰をどうするか−。

フードコートのファストフード店でアルバイトをする少女たち。 忘れ物を見つけたが、大きさの割にやけに重い。 中を見ると入っていたのは拳銃。まぁモデルガンだろう、と 閉店作業のあと皆で一発試し打ちをしたところ、 どうやら本物らしいとわかる。 残るタマは5発。「女子高生が銃でひとを殺すなんて誰も思わない/ これってチャンスじゃないの?」「殺したい奴が居ない人間なんか 居ねえだろ?」 ということで、皆がどうしたいかを各自で考えることになる。


基本的にはそれぞれが主人公となる短編オムニバス的な 色彩の濃い構成。バイト先の仲間、ということで 学校や境遇もばらけさせたところは初期設定が非常に 上手い。6人と多めの主要人物を一気に登場させつつ 読み手が混乱しないキャラクター分けができているのは凄い。


拳銃を拾った割に、話は淡々と展開していく。ヤバイ話絡みに ならないとオカシイ題材なのだが、その辺の動きは鈍い。 それは主人公たちでも気にする者はいる。 一方で拳銃の管理も、5発の銃弾と拳銃そのものを 6人で一つずつ保管する方法で突発的な事件の勃発を 制限している。確かに「二段階認証」的。賢い。


そうして、拳銃自体にまつわることをまず封じ込めておいて、 それぞれの人物にフォーカスして 各人の抱える問題を浮かび上がらせる。 6人全員に殺したい人がいるわけではない、 というところからはじめているのも良いバランスとリアリティ。


正直あまり盛り上がってないまま、 これからというところで一巻は終わってしまうので 続刊どうしようオススメするかしないか、と考えあぐねていたのだが、 紹介文書いていると、ん、やっぱりこれは面白い作品なのでは・・・ と改めて思いはじめた。続刊に期待。


【データ】
高野雀 (たかのすずめ)
世界は寒い
【初出情報】フィール・ヤング(2017年〜2018年) 【発行元/発売元】祥伝社 (2018/3/8) 【レーベル】FEEL COMICS ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ 世界は寒い(1) (FEEL COMICS swing)
女子高生の殺人計画――「殺したいやつが居ない人間なんか居ねえだろ?」 それは、閉店間際のフードコートに忘れられていた。紙袋に入った拳銃を拾ったのは、バイトの女子高生6人組。突然手に入れた武器を前に、彼女たちは思い浮かべる。裏切られた元カレ、生き別れた父親、支配的な母親――あるいは自分自身。自分たちの世界をより良くするために、消えてほしいと願う人間を…。「女子高生がひとを殺すなんて誰も思わない。これってチャンスじゃないの?」


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