岡児志太郎/デゾルドル


デゾルドル(1) (モーニングコミックス)

■戦争の時代にその中に身を投じる二人の女子の話。

15世紀、フランスのオルレアンから始まる話、ということで時代は イギリスとの百年戦争の時代。戦闘の舞台はほぼフランスで、 国王も政治も機能しないというフランスにはありがちな政情不安 ななか、傭兵たちが街を去る。その中には、一人の少女もいた。


傭兵の娘は、闘いから距離を置きたい。が、それは叶うことではなく、 彼女の行動は逆に紛糾を招くものでもある。父は彼女を甘いとし、 彼女の言動について愚かと評していた。


さて傭兵たちは雇われて戦うわけだが、そのカネの支払いが 滞ることがあった。その場合彼らは生活のために、 村を襲い略奪を仕掛ける。そうした行為を諌めたい少女だが、 思案しつつ訪れた街には、やはり騎士の格好をした少女がおり、 彼女は乙女、ラ・ピュセルと呼ばれていた。


なにか後光がさし、なにかヴィジョンを見せる、その乙女が ジャンル・ダルクであった。ということで、 著名な歴史上の人物をテーマにしたフィクション。 絵の構図も話の構成も丁寧だが、 一巻の段階では丁寧な序章にとどまり、 予告編を読まされたなという印象。


個人的には、史実に制限されるこの手の作品は、 政治的だったりあまりに個人的だったりして言いたいこと をそのまま表現するわけにはいかない場合に隠れ蓑とする ために使うものであり、そういうことでないのであれば 物語世界自体から創造するのがフィクションの醍醐味だと 思うのだけれど。言ってみれば、二次創作なので。 二次創作にも傑作はあろうが、二次創作はあくまでも 二次創作だからなぁ。


【データ】
岡児志太郎 (おかにしたろう)
デゾルドル
【発行元/発売元】講談社 (2018/2/23) 【レーベル】モーニングKC 【発行日】2018(平成30)年2月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
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ヨーロッパ最悪の時代を駆け抜けた、運命を呪う少女と奇蹟を信じる乙女の物語――。『ヒガンバナの女王』の岡児志太郎が魂を込めて描く、ジャンヌ・ダルク異聞録!


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