リカチ/昭和ファンファーレ


昭和ファンファーレ(1) (BE・LOVEコミックス)

■内容は古臭さもあるが盛りだくさんで読ませはする、 という点で韓国ドラマっぽい。

題名どおり昭和初期、トーキーの時代。 母親は後妻で連れ子という立ち場の女の子がヒロイン。 彼女が、母が前に漏らした本当の父親が トーキー絡みの仕事をしているということで、 会いたい、探して欲しい、という気持ちもあり 映画女優になることを夢見る話。


時代設定もあり絵柄もあわせてあえて古臭く、 話の内容も継子いじめ的な要素もあるなど 大映ドラマか韓国ものか、というような 代物で、ただし盛りだくさんではありサービス精神旺盛な作り。 そして盛りだくさんなためにそれぞれの要素は スピーディで軽めなので、読んでいて精神的にやられてしまうような 重さがない。なので良くも悪くも読みやすい。


勉強はできないようだが、地頭は良さそうで機転が利き、 声もよく歌も上手い様子。物怖じもしないので、面白がってくれる 大人や利用しようとする大人により少しつづ映画界に 入り込む。知り合った人が繋がって、というところも 漫画らしいが上手い設定。


話運びは上手いのだが、キャラクターに厚みを 感じず、物語が上滑りしている感はある。 ヒロインの行動原理にさほど理由がない、 という点は、物語を必要以上に重々しくせずに 良いところだと思うのだが、 本当の父親に会いたい、みたいな欲求が特に強いわけでもない、 という転がし方をしてしまったので、 ちょっとどこへ向かうべきか作品が見失ってしまった感がある。


いや、ヒロインの設定はそれでいいと思うのだが、 その場合、何か別の大きな軸は必要で、 それが、時代であるとか、映画界であるとか、何か 大きな流れを中軸に据えるべきだったのではないか。 なのに巻末にいままで出てもこなかった人物を 投下して、驚愕の展開が、みたいなフリで巻またぎするので、 読者は戸惑い迷子になってしまう。


残念、もうひと揉み、ふた揉みしてから 作り出すべきだったのではないか。続刊発売済→ 昭和ファンファーレ(2) (BE・LOVEコミックス)


【データ】
リカチ
昭和ファンファーレ
【発行元/発売元】講談社 (2017/10/13) 【レーベル】講談社コミックスBL 【発行日】2017(平成29)年10月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ 昭和ファンファーレ(1) (BE・LOVEコミックス)

昭和初期、少女・小夜子は天性の歌声で人々を魅了する。自分の存在を「あの人」に知ってもらうため、いつかトーキ映画で歌いたいと願う。そんな少女に出会ったピアノの神童・浅海は小夜子の歌を「ヘタだ」と切り捨てて!? 少女の夢と恋が煌めく、歌姫誕生物語、開幕!!


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