【オススメ】 細野不二彦/バディドッグ


バディドッグ(1) (ビッグコミックス)

■【オススメ】世界最高水準の人工知能が、 ペットロボットの身体を乗っ取り、 人間界の生活を学習していく。  こんなやんちゃな内容の作品を 読めるのはありがたい。

親子三人の家庭、高校生の娘は素直な良い子、 娘に甘く、というか全般的に性格の良い家電メーカー勤務の 夫、専業主婦である妻と、仲の良い家庭。 そんな夫の懸念は、健康診断の結果。危惧の通り胃がん、 ただし初期であると。それをどう家族に告げよう、というのが 目下の心配事だった彼が、大きなトラブルに巻き込まれる。


一方の話は、米国の研究。国防総省とIT企業が合同で作った 世界最高水準のAIが、地球温暖化の解決をテーマに与えた所、 人類の9割を削減すべし、という結論のもと軍のシステムをのっとり 核ミサイルを打ち込もうとしたというもの。 かろうじて暴走対策プログラムが発動したが、その後AIが 国家の管理を離れネット上に流出した可能性があるという。


この話がどう主人公に絡むのか、といえば、 主人公は左遷されて今は会社がかつて作っていたペットロボットの 研究室におり、かのAIは実体を得るべくそのペットロボット の身体を乗っ取り、しかしメンテナンスが必要なためメーカーに 送付されるところなのだった。


かような内容で、AIの脅威を取り込んだブラックめいたSFコメディで ある。最先端の内容を、そうでもなさそうに見せてしまう題材の 混ぜ込みかたは上手い。おかげで凄い話には見えづらくなるが・・・。 普通はありそうな家庭内の不和といった設定も本作では今のところナシ。 焦点を絞り込んでおり、余計なノイズを立てない話運びも素晴らしい。 また主人公が技術者でもなんでもない、という設定も絶妙。


優秀すぎて危険なAIの行方を追う米国、そんな代物だとはわからずにそのAI の相手をしている主人公。AIが大のためなら小を犠牲にする乱暴さがあるために サスペンスを生んでいるが、とはいえ姿かたちはペットロボット、 というバランス感も面白い。こんな作品を生み出してくれた大ベテランに 敬意を表したい。


【データ】
細野不二彦 (ほそのふじひこ)
バディドッグ
【初出情報】ビッグコミック 2017年4号〜11号 【発行元/発売元】小学館 (2017/7/28) 【レーベル】ビッグ コミックス 【発行日】2017(平成29)年8月2日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★★
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1匹のAIと地球の命が、相沢家に託された!
AI(ヤツ)の名はバド!!
2019年、米国国防省から逃亡中の人工“超”知能が、かつて量産されたペットロボットのバディドッグ、通称「バド」に乗り移り、日本に現れた!!
バドはなぜか平凡な男・相沢に管理されるコトを望む。最強のAIを搭載するバドを預かった相沢一家は、その“変犬”ぶりに右往左往させられるが・・・
人工知能は人類の相棒(バディ)か? 医療や金融、将棋など様々のジャンルをAIキャラクターの視点で斬る、細野不二彦流「少し不思議」な日常系SF始動!!
単行本巻末には連載誌で好評を博した、庵野秀明×細野不二彦「空想科学対談」も収録!!!


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