【オススメ】 高橋ツトム/NeuN


NeuN(1) (ヤンマガKCスペシャル)

■【オススメ】 ナチス、ヒトラーを使い、血や遺伝子にまつわる 実験を描く巻き込まれ型のトラジディ。例によって暗い。

例によって暗い話。舞台は1940年のドイツ。 ヒムラーがSSに向けて指示を出す。 それは総統の血脈に関する粛清だという。


続くシーンは小さな村。SSが出向き、村の住民ファイルを作り直す、 という。全員の家族構成を確認したのち、少将が命じる。「夜明けとともに 各家を襲い全員抹殺しろ」 ところでその際、少将は、9番の壁(ヴァント)はどうしますか?と問われる。答えは「会おう」と。 


つまりは総統の血を引くらしい13人の子供が いくつかのところで分散して育てられており、しかしそれを抹殺する ことにどうやらなった。なのだが、その面倒を見ていた者が反抗。抹殺されるところを逆にSSを皆殺しに。彼が言う。「俺の任務を解除できるのは総統だけだ」


本質は、血にまつわる話。実験的に作り出された兄弟姉妹たちが、 どう協力しどう敵対しどう出しぬくか、という点ではバトルものに近い。 ただし、大枠は全員が国家の敵という状態である。 その国家の敵となった子供である主人公はどう生きるか、 何を生きる目的とするか。なにせ当人にはいかんともしがたい 宿命の話である。


一方で主人公はまだ何もできない。最終的には彼が決断する話になるのだが、 そこまで並走するのは件の「壁」となる人物。サブストーリーは、この 自分の職務を一人であろうと全うしようとする男の話である。 ここを勢いで表現しており理由づけしていないのが少々しんどい。 まぁ古いタイプのプロの話、と割り切ればいいので、 古き良き硬派な映画を見る感覚で読み進めていけばいいのだろう。


【データ】
高橋ツトム (たかはしつとむ)
NeuN(ノイン)
【発行元/発売元】講談社 (2017/9/6) 【発行日】2017(平成29)年9月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ NeuN(1) (ヤンマガKCスペシャル)
ナチス政権下のドイツ。血のつながっていない両親とのどかに暮らしていた少年フランツ・ノインは、ある日突然ナチスの襲撃を受ける。ナチスは密かにヒトラーの血を持つ13人の子供をつくり、ドイツ各地で育てていたのだが、何らかの理由で彼らの抹殺を決めたらしい。ノインを密かに警護する命を受けていたテオ・ベッカーは、ナチスを裏切り、ノインと旅に出た。


■当サイトの著者他作品レビュー
【オススメ】 高橋ツトム/地雷震 ディアブロ
高橋ツトム、金正賢/ムヨン−影無し−
高橋ツトム/SIDOOH 士道

■当サイトの月間オススメはこちらから


search this site.

mobile

qrcode

selected entries

categories

profile





ブックオフオンライン

チケットぴあ

ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)

others

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM