【オススメ】 伊達恒大/クロスアカウント


クロスアカウント 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

■【オススメ】どこかで見たような話、どこかで見たような構図の パッチワークにも見えるが、そうした批判を無視できる完成度がある。 ただ、この設定は話の落とし所が難しいのでは・・・。

アニメでありそうな扉絵ではじまる作品は、冒頭から 主人公の男子が女子の着替えている教室を開けてしまうという ラッキースケベ状態という『ジャンプ』の ちょいエロラブコメ路線の王道展開。ただし本作の場合、主人公は、 なんだ無害君か、と言われスルーされてしまうのが捻ったところ。


低身長で薄顔、で人に嫌われたくなくて当たり障りのない態度を 繰り返していたら、そういう立ち位置になってしまった。 イジられキャラなのを嫌がっているが、 それよりも、オタクである本当の自分を隠しているのが ツライ、ということの様子。 友達もいない。そんななか、語りかけてくれるのは、幼馴染の クラスの女子。でも彼女はバレー部のエースだし 既にファンクラブまであるということでリア充でヒエラルキーの 上位で、自分のことを見下しているに違いないと思い込んでいるのだった。


そんな彼が、本当の自分であろう、と努力していくお話。 そこに追加されているのが、 彼がオタク全開でつぶやくSNSアカウントはそこそこフォロワーがいて 人気であるという設定。 フォロワーのうちの一人はそんな彼がふと「結局今日も1日ニセモノの自分。。。」と呟いたことに共感してダイレクトメッセージを送り、 二人だけのやりとりが始まる。 この人物が実は主人公が好きなアイドル女優である、 という設定つき。


結局のところ、主人公をめぐる三角関係なラブコメなのだが、 SNSを使い変則的なものにしているところがユニークといえばユニーク。 エピソードや設定自体はどこかで見たようなものではあるが、 それは高校生のラブコメである以上致し方なし。 絵の構図も見たことがあるようなものが多いが、それも綺麗で 見せる絵の構図を考えればそういうことになってしまうのだろう。 絵と話のテンポは完成度が高く、 現代風に煮詰まったジャンプのラブコメとして 評価されてしかるべき作品である。


ニセモノでない本物の自分であろうとする、 というテーマが青臭くはあり、 アイデンティティと呼ぶには少々軽すぎるものの、 少年誌として妥当な題材である点も素晴らしい。 ただ、この設定だと、 芸能人である少女の出口をどう見つけるのか、 主人公の思いもどこに着地させるのか、 噛ませ犬に見えてしまう幼馴染をどう扱うのか、 と課題は多い。どうするのかね・・・。


【データ】
伊達恒大 (だてつねひろ)
クロスアカウント
【発行元/発売元】集英社 (2017/10/4) 【レーベル】ジャンプ・コミックス 【発行日】2017(平成29)年発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ クロスアカウント 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
超地味でクラスでは空気扱いの高校生・玉梨大地。唯一、本当(オタク)の自分を出せるSNS上で、大地はとあるアカウントと出会い!? 匿名のまま交わされる言の葉が紡ぐ、運命を超えた恋物語が今始まる――。



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