【オススメ】 坂井恵理/ひだまり保育園 おとな組


ひだまり保育園 おとな組(1) (ジュールコミックス)

■【オススメ】内容から想像できるように 児童と親の話、ではあるのだが、 保育園を舞台にした作品、ではない。 そこが上手い。

共働きだが夫は「オムツ パンパンだよー」と 言いながら「快速乗れなくなる!いってきまーす」 と行ってしまう。オムツを替えてくれることはなく、 保育園に連れていってくれるでもない。 通勤時間の短い妻が息子を園に送り迎えをする。 そんな妻は、復職が早かったかな、息子に悪いかな、 と思いもするが、仕事をすることで自分に戻れたような感じが しているのだった。


が、子供が熱を出しても夫は割りと他人事。 で、たまった不満を職場の先輩に愚痴ったところ、 ダンナに察してと思うのは常にダンナを察してあげちゃっているから、 言うべきことはきちんと口に出さないと、と諭される。 「でもそんなことしたらスネられたり・・・」 「うんウチは結局ダメだった!だから別れた!」 と。


結局、意外と仕事と育児のやり方って似てる? と思った妻は、家事・育児もひとつの会社、 プロジェクトだとして、夫に分担を提案する。 夫は理系な考え方の持ち主なので、その提案に乗ってくるのんだった。 いやあ、これは、踏み込んだ漫画だ。ふんわりとした愛とか育児とか を描く上っ面な作品ではない。牛乳石鹸の炎上したCM 手がけたチームには熟読していただきたい内容である。


話の中で「ひだまり保育園」は関わってはくるものの、 保育園の中での話は少ない。保育園を軸とした連作ものとして 人物が連関していき、 シングルな家庭や高齢出産者に若い祖母、同性愛カップル まで登場。さすがに欲張りすぎではないかと思ったが、 これぞダイバーシティという設定で、 しかもそれが破綻なく構築されておりお見事。


理想の育児や理想の家庭を設定していないところが正解。 まぁいまどき漫画ではそんな設定している作品は 見ませんが、ふと漫画から離れるとそういう主張は 結構目にするので、漫画ってこなれた文化なのだな、 とつくづく思う次第。 紙版は続刊出ました→ひだまり保育園おとな組(2) (ジュールコミックス) 電子版は一週間ほどお預け。


【データ】
坂井恵理 (さかいえり)
ひだまり保育園 おとな組
【初出情報】JOURすてきな主婦たち(2016年〜2017年) 【発行元/発売元】双葉社 【レーベル】JOUR COMICS 【発行日】2017(平成29)年2月17日第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ ひだまり保育園 おとな組(1) (ジュールコミックス)
どこにでもある平和な保育園。 でも、その周りの“おとな"たちには、平和ではいられない苦悩や葛藤が――。 「産後クライシスの働く母」「将来に不安を抱えるシングルマザー」 「ある秘密を抱えた男性保育士」「高齢出産をしたキャリアウーマン」などなど、 それぞれがそれぞれに、大きな問題を抱えているようで…!? 『ヒヤマケンタロウの妊娠』で話題を呼んだ作者が描く、笑って泣けるオムニバス家族ストーリー!


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