【オススメ】 吉田貴司/やれたかも委員会


やれたかも委員会 1巻

■【オススメ】確かに一発芸のように見えるが、いや、これは、 過去の思い出を輝けるものに置き換える男の哀しくも美しい魔法の話である。

男性二人、女性一人がジャッジするのは、 語り部の話す過去のエピソード。 それは細かいシチュエーション描写を積み重ねた、 やれたかもしれない、しかしつまりやらずに終わった、 男女の一瞬のすれ違いの話。


男の勘違いを嗤う話ではない。 一歩踏み出せば、という後悔とともに 思い出すあの時。 それを、やれたね、と認定することで、甘い思い出に昇格させる。 それが男のプライドを支える記憶になる。・・・のか知らないが。


面白いが一発芸、と思いがちだが、いや、これは、違う。 フォーマットの発明である。 思い出を語らせて追体験させ、 それを認めてあげることで宝物に押し上げる。 その思い出はそれぞれ。一方で、男性二人は「やれた」 としつつも女性のジャッジはシビア。 もっとはっきりと誘わない限り、やれたとは言えないのではないか− そんな視点で、男のロマンをばっさりと斬ってしまう。


ただ、多数決なので、概ね「やれた」判定となるのは優しさ。 一方、全員一致となる場合もあり、これはある種の感動でもある。 っていうか、その場合は、やっとけよ、って話になるのだろうが。


この作品はシチュエーションを生み出せれば、いくらでも 変わった話として提示できる。それに対する女性のジャッジの 気の利いた視点というか屁理屈も必要とされるが、 男と女とでは違うよね、という観点も入れたところが本作の魅力なので、 そこは頑張ってカウンターを繰り出して欲しい。


【データ】
吉田貴司 (よしだたかし)
やれたかも委員会
【初出情報】ブログ2013年、note2016年〜2017年 【発行元/発売元】電書バト (2017/6/27)/双葉社 (2017/6/28) 【発行日】2017(平成29)年6月27日 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ やれたかも委員会 1巻
もしもあの時、勇気を出していたら… そんな誰もが心に秘めている忘れられない夜を犠星塾塾長 能島明、ミュージシャン パラディソ、そして財団法人ミックステープ代表 月満子が判定します。 「やれたかもしれない夜は人生の宝です。」
ネットで話題のあの作品が待望の電子書籍化。 note、cakesで発表された第1話〜第8話を大幅加筆修正。さらに特別編「まるでクジラの胃袋のような長い廊下で」6pを描き下ろしで収録。 (保坂和志さんとの対談記事は紙書籍のみの収録となります。ご注意ください。)


■当サイトの著者他作品レビュー
吉田貴司/フィンランド・サガ

■当サイトの月間オススメはこちらから

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック

search this site.

selected entries

categories

profile











ブックオフオンライン

チケットぴあ

WOWOW

fujisan.co.jpへ
/~\Fujisan.co.jpへ

日経エンタテインメント!
日経トレンディ (TRENDY)
週刊ダイヤモンド
週刊東洋経済
宣伝会議
トッププロモーションズ販促会議
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー
競馬最強の法則
競馬王
会社四季報 プロ500
会社四季報 ワイド版
ダイヤモンドZAi(ザイ)


ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM