劔樹人/今日も妻のくつ下は、片方ない。 妻のほうが稼ぐので僕が主夫になりました


今日も妻のくつ下は、片方ない。 妻のほうが稼ぐので僕が主夫になりました (アクションコミックス)

■主夫業エッセイマンガだが、もやもやした感情が 混ぜ込まれているところがリアル。本当は著者の キャラクターを深掘りして欲しく、 実名性も本質的には邪魔に思うけれど・・・。

主夫ものエッセイマンガだが題名にあるように 消極的な選択により主夫となった著者のお話。 絵に関してはよくあるWEBマンガの域を出ない。 下手だが、描き込みがない分、読みやすくはある。 結婚相手のことも冒頭ページに出てくる。 そして自身の話もそれなりに説明される。


この主人公、というか著者が、頼まれると断れない タイプで、忙しくしているのが常態で、しかし貧乏ヒマなし。 話が進むと実はマルチタスクができないという ことが明らかになり、ん?と読み手は思うが 不器用なタイプである。それで主夫?と思うが、 そういう人のやる主婦業なので、 逆に視点も含めて面白くはある。


ただ実名が出てしまうので、実名カップルの 話としてフォーカスされてしまい、 なので世界も話も狭く見えてしまう。 とはいえ売るにはスペックが明確なほうが重要、 なので仕方がないこととも言える。


主夫業あるあるマンガではない、とあとがきで 著者自身も書いているとおり、 内容はどちらかというとエッジが効いていて特殊。 だからこそ実名寄りになってしまうわけだが。


一方でこの主人公のキャラクターは面白い。 この自信のなさ、ゆらぎ加減は、 同世代の男性諸氏が読むと共感したり、ああ、 不安でいいんだ、と我に帰ったりしそう。 だがこれも深掘りするのは、主人公が著者自身であり 実在しているという点が邪魔をする。 そこを深掘りできてしまえばカルト的な作品になるのだが、 そこまで吹っ切れてしまった人には 本作のキャラクターを描くことはできないだろう。


なので、面白いけれども、この作品は、 これ以上には掘り下げられないのだろうなぁ、 と思いもした。


【データ】
劔樹人 (つるぎみきと)
今日も妻のくつ下は、片方ない。 妻のほうが稼ぐので僕が主夫になりました
【発行元/発売元】双葉社 (2017/6/23) 【発行日】2017(平成29)年6月25日第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作)
■購入:
amazon→ 今日も妻のくつ下は、片方ない。 妻のほうが稼ぐので僕が主夫になりました (アクションコミックス)

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音楽を生業としていた僕は、2014年にエッセイスト・タレントの犬山紙子と結婚し、兼業主夫になった。慣れない家事の、難しさと面白さ。くだらなくて笑える、小さな幸せ。 でも僕は――「妻に稼いでもらっている」「音楽では食っていけない」。 もやもやと過ごしていたある日、妻の妊娠が発覚し…?
夫婦で補いあったら、妻が稼いで、僕が家事。 「ヒモと言われたら気にするけれど、それでも我が道を行く。」 手さぐりの家事から日常の幸せをつまみあげる、 ゆるくて時々ヒリつく主夫コミックエッセイ。


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