弐瓶勉/人形の国


人形の国(1) (シリウスコミックス)

■世紀末の後の話。追放された民が中央政権から逃れて 暮らす中で、中央が追い求める技術を手に入れる。 ・・・読ませはするが類型的で正直いって雑な気が・・・。

地底空間で生きるしかないような星の話。そこで 戦争に敗れた人々は地底から追放され地表に取り残される。 そうした人々は機械の攻撃と、人形病という病とに攻められながらも、 なんとか生き永らえていた。


この世紀末的な前提をまず飲み込むのが読者のお仕事である。 ハードSFであるが故に、読者に求められることは多い。 説明をしてから入るような愚作ではないので、 読み手は読みすすめながら舞台となる世界を理解していくほかない。


追われている立場の人々なのに、本作の主役となる人物は、 正義感なのか衝動的な行動に出てしまい、そのために 彼らの一族は中央政権に狙われるはめになる。 一方で彼は正規人形という、変身というか変態というか進化というか、 その手立てを手に入れる。一族は皆殺し状態となったが、 彼は復讐することになる。それは、そのツールを彼に渡した側の思いでもあった。


まぁそれはいいとして、とはいえどこかで見たような、という物語ではある。 シーンもちょいちょい飛ぶので、ん?と思う場面も多い。 加えて画面も白すぎる。色々な意味で、著者ファンあっての作品なのだろうな、 と思わせる。甘えすぎでは?と思ってもしまう。まぁ、アーティスティックな作品とは 得てしてそういうものか。


個人的に引っかかるのは、過去の遺物が鍵になっていて、つまりは 退化した社会でのお話であり、まぁそれは宮駿的ともいえるのだが、 なんというか、そこに未来はないのであり、面白いことは面白いけど、読む意味あるか? と思わせる。んー、マニア向けというかプロ読者向け。 排泄物を飲ませるシーンを強調するウェブ記事やレビューを見ると、 もう何も言う気がなくなるが・・・それは著者のせいではないわな。


【データ】
弐瓶勉 (にへいつとむ)
人形の国
【発行元/発売元】講談社 (2017/5/9) 【レーベル】シリウスKC 【発行日】2017(平成29)年5月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★
■購入:
amazon→ 人形の国(1) (シリウスコミックス)
遺跡層におおわれた巨大人工天体「アポシムズ」。危険な「自動機械」や「人形病」に侵された者たちが彷徨う極寒の地表で暮らすエオ、ビコ、エスロー達は行軍訓練のさなか、強大なリベドア帝国の兵士に追われる不思議な少女を助ける。少女から託された「コード」と「七つの弾丸」、それは世界の運命を大きく変えるものだった……!! 『BLAME!』『シドニアの騎士』の弐瓶勉が描くダーク・アドベンチャー・ファンタジー開幕!


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