【オススメ】 ゆきのぶ/ぼくらのトランキライザー


ぼくらのトランキライザー (IDコミックス)

■【オススメ】解決できないなにかに悩んでいるときには、 同じ道を通った者に教えを請えれば楽になる、かも、 というお話。

不登校の小学生が主人公。別にいじめがあったわけでもない、 家庭に問題があったわけでもない。ただ学校に行きたくなくて、 仮病で休んだら解放された気がした。以来、彼女は 学校になかなか行けなくなった。親は必死に学校へ連れていき、 ものわかりのよさそうな担任は全力でサポートしようとする。


学校の中ではヒエラルキーがあり、作品では元優等生だった 彼女が不登校なので勉強についていけないことについて 利用しようとするクラスメイトが描かれる。そうした 心持ちのクラスメイトを彼女は「人間的にも底辺」と 心のなかで叩き切る。


そんなモヤモヤのなか、店で万引きしたところを、 青年に目撃される。彼は、昔の自分になりそうだとして 声をかけたという。自分は、どうなりたいのか。 自問する。死にたい、という回答じゃない。 「この人があたしに言わせようとしてることはそれじゃない」 「この人は答えを知ってる」「あたしが知らないあたしの答えを」 そして彼女は、答えが聞きたい、という思いから、彼についていくことを選択する。


ついていこうとする相手は、父親を殺してきたという。 そして生き別れとなっている姉に会ってから自首したいのだと。 ただ女の子への対応からも、彼は壊れているわけではない。 彼も女の子を助けることで救われたいのかもしれない。 彼女にとっても彼の存在は、自分の思いを理解してくれる、 初めて現れた人生の師である。


メンター探しの話、なんだろう。うまく世渡りができて、 世間を見通せるような子ほど、逆にそれで世界を小さく狭く 切り取りすぎてしまい、自分の居場所がわからなくなってしまうのかもしれない。 その小さな世界に自分をはめ込もうとして、はめ込めないと居場所が なくなると考えて、パニックになってしまう。本当はその外にも世界は 広がっているのだけれど。


一方で、大丈夫だよと無条件で 抱きしめてくれる温もりも欲しい。 彼女の場合は彼女が原因で不登校が起こったので、 親は問題を見つけようとしてそれをスルーして しまったのかもしれない。いじめが原因であれば、 抱きしめて、不登校も許容して、という家庭もあるのだろう。


いずれにせよ、人との距離感がわからなくなった人々の話。 それを見つめ直そう、と思うことができれば、気持ちはすっと軽くなる。 作品のラストシーンは出来過ぎだけれども。この作品で救われる人は 多いのではないだろうか。


【データ】
ゆきのぶ
ぼくらのトランキライザー
【発行元/発売元】一迅社 (2017/4/27) 【発行日】2017(平成29)年発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作)
■購入:
amazon→ぼくらのトランキライザー (IDコミックス)

「俺ね、父親殺してきたんだ」「あたしは… 歪み──」自らを「歪み」と称する不登校女児と、父親を殺した青年。その二人の邂逅により運命の歯車が回りだす──!


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