【オススメ】 押切蓮介/狭い世界のアイデンティティー


狭い世界のアイデンティティー(1) (モーニングコミックス)

■【オススメ】 ・・・なんだこりゃ。くだらない・・・もっとやれ!

出版社へ原稿を持ち込みした青年。しかし彼はビルの上階から 窓を打ち破り地上へ落ちて串刺しに・・・心象風景かと思いきや さにあらず。この殺された兄の敵を取ろうとして、妹は 技術を磨き、年間賞佳作を得た新人として招待された その出版社の年末忘年会に乗り込むのだった。


忘年会では打ち切りになった作家が磔とされ皆が腐った パイを投げつける。中堅作家の枠が減れば新人作家の枠ができる。 それを目指し新人作家同士でも足の引っ張り合い。 というかヒロインは皆で登壇した壇上で堂々と発言し、 「私は・・・消去法で行動したいと思います」として いきなりバトルを始める。


マンガの力だけでなく暴力も交えた マッドマックス化した漫画界を描く話。ここまで戯画化したら 文句をつける人もたぶんいない・・・かな・・・どうだろう。 一応本筋は、兄の敵は誰なのか、という話である。 そこにマンガ残酷物語をびしばしと投入していく。


なんだこの話、という中で、完璧なネームをもってこい、 一ページ目から心動かされる作品こそが売れるものだ、 それ以外はいらない、みたいな編集者の発言が、 一理の真実というか本気でそんなこと考えているゲスがいそうだとか、 そんな要素も綴じ込まれている。


ところで。正直な話、こんなブログをやっているが、 別にマンガが世の中からなくなるならそれでいいと思っている。 というよりも、マンガを描いてそれを出版して 儲けるというビジネスは未来永劫続けられるスキームなのか。 そもそもエンタテインメントビジネス自体が、 前世紀の徒花ではないのか。他人が作ったものを提供してもらい それを楽しむだけに金を払うという、生産性のないビジネス に存在価値はあるのか。


無駄なものを楽しむのは成熟した社会の享楽である。 享楽を貪る社会は没落する、とは思わないが、 社会の余裕があるからこその享楽である。 その余裕が果たしてどこまで続くのだろうか、 余裕のない社会でエンタテインメントはビジネスとして成立 し続けることができるのだろうか。 ・・・などということを思いながら読んだのだが、 まぁ、別にそういう話では、特にない。 たぶん。


【データ】
押切蓮介 (おしきりれんすけ)
狭い世界のアイデンティティー
【発行元/発売元】講談社 (2017/4/21) 【レーベル】モーニングKC 【発行日】2017(平成29)年4月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→狭い世界のアイデンティティー(1) (モーニングコミックス)

この腐りきった漫画業界の中で、漫画家としてのし上がるには、漫画力だけは足りない…暴の力で漫画業界を邁進せよ。


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