黒川博行、鶴橋康夫、村上たかし/後妻業の女


後妻業の女 (ビッグコミックススペシャル)

■シンプルでよくできているが、シンプルすぎて 話に深みがないのは、一冊にまとめようとしたせいか、 原作のせいか映画のコミカライズのせいか。

ヒロインは結婚相談所の最古参の女性会員。 資産のある高齢男性 にアプローチして食い込む彼女は、 実は 所長とグルで資産を食い尽くすモンスター、 後妻業の女であった。


映画にもなった小説のコミカライズ。 題材にも出演者にも全く興味がなかったが 映画はそれなりにヒットしたらしい。 あとがきを読むと漫画化にあたり 人物もストーリーもシンプルに改変したとのこと。


おかげで話はとんとんと進み読みやすい、 が、テンポが早すぎて食い足りない。 早々に今回の標的に手を下してしまい、 遺された娘たちがおかしいと訴えて 弁護士に相談する展開となる。 そのために以降は後妻業を暴く話になってしまい、 主役であるヒロインと所長の悪行が輝く時間が短くなってしまった。 ピカレスクものとしては中途半端。


一方で別のワルたちも集まってくるという 汚物にハエが群がる状態のお話で、 そんなバトルロワイヤル状態をもっと盛り上げる方向もあった のではないか。


著者の腕は間違いないが、わざわざか村上たかし氏に描いてもらう 内容ではなかったのではなかろうか。それと。 巻末に村上氏のエッセイコミック「寿司とポップコーン」 が特別付録として収録されているのだが、この本編の後に 載せるかな、普通・・・。本編だけだと尺足らずというのは わかるが、いや、単行本化することも前提で普通ページ組み するものじゃないの?編集部の方針に大いに疑問を感じる一冊。


【データ】
原作=黒川博行、脚本=鶴橋康夫、著者=村上たかし
後妻業の女
【初出情報】ビッグコミックオリジナル(2016年) 【発行元/発売元】小学館 (2017/3/15) 【レーベル】BIG COMICS SPECIAL 【発行日】2017(平成29)年3月20日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準)
■購入:
amazon→後妻業の女 (ビッグコミックススペシャル)
独り身の高齢男性に近づき後妻に入り、そっと始末して遺産を頂く――それが、後妻業。高齢向け結婚相談所を舞台に繰り広げられる悪行に、立ち向かう遺族の闘い。これは、決して他人事ではありません。


■当サイトの著者他作品レビュー
黒川博行、伊織鷹治/疫病神
【オススメ】 村上たかし/アキオ・・・
【オススメ】村上たかし/星守る犬
村上たかし/ぎんなん

■当サイトの月間オススメはこちらから


search this site.

mobile

qrcode

selected entries

categories

profile





ブックオフオンライン

チケットぴあ

ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)

others

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM