灰谷音屋/ジュニオール


ジュニオール 1 (少年チャンピオン・コミックス)

■理想のサッカークラブを作る、理想の監督になるのが目標の少年が、 高校の弱小サッカー部でその実験を始める。

ユース時代に監督に便利使いされながら、何の特徴もない器用貧乏だとして上に進めなかった少年。彼の夢は、そうしたダメな大人から解放されたチームを作り監督となること。そんな彼は、進学校の弱小部 でサッカーを続けていた。


自由な発想をするポルトガルとのハーフの子、それと 体力抜群で学校が唯一後押ししている強豪野球部にも スカウトされながらそれを袖にした子と出会ったことで、 彼の構想が現実を帯びていく話。弱小部活の成長譚でもあるのかもしれない。


ダメな人物嫌味な人物が出てくる点はありきたりで この辺がもやもやするのだが、 そうした者たちがいて邪魔をするのが現実ではあるし、そうした現実との対抗軸で話を作るのはチャンピオンらしさでもあるだろう。


それにしても、タイトルはハーフの子の名前で、タイトルロール そっちなんかい。まぁ冒頭も彼から始まってはいるけれども。 まぁ複数主人公の話ということで、展開上別に問題はなかった。


【データ】
灰谷音屋 (はいたにおとや)
ジュニオール
【発行元/発売元】 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ ジュニオール 1 (少年チャンピオン・コミックス)
サッカーエリートの道を阻まれた志摩晃は、「プロサッカークラブの監督になる」という夢を胸に秘め岐阜県立可児第三高校の弱小サッカー部、通称「可児三」で淡々とサッカーを続けている。ある日の通学路、サッカー選手としての情熱を失っていた志摩の前に一風変わった雰囲気を纏った同級生が現れる。彼の名は五十嵐ジュニオール。天真爛漫なジュニオールの性格に触れ志摩の心に変化が…!?



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河内遙/涙雨とセレナーデ


涙雨とセレナーデ(1) (Kissコミックス)

■現代の高校生が、明治時代にタイムスリップ。 自分と容姿も名前も似た人と誤解されていく。

高校生活をそれなりに楽しんでいるヒロインは、 部活に入った理由でもある先輩と映画を見に行く約束をとりつけた、 その直後の授業で彼女は別の世界に誘われる。 気づけば彼女は、明治時代末期にいた。


既に巻数重ねている作品だがレビュー漏れしていたので今更ながらご紹介。 流れで読ませるし、絵は綺麗。良い心地で読ませてもらいつつも、 なんだかはっきりしない話のまま一巻が終わってしまい、 主人公同様狐につままれた感覚あり。


昔から見ている夢の通りの話で、当初主人公はこれは 夢だと理解していたが、実際はその見ている夢はかつて あったことのようでもあり。そして、 その世界では主人公とそっくりの人物がいて、 それと取り違えられ誤解される展開に。


とはいえ本作の場合、主人公と間違えられた人物は その世界に実在して主人公とも遭遇し、かつ主人公は 彼女に匿われる形で日々を過ごす。なので、誰も知らない 世界に放り出されるわけでも、誰かの代わりに人生を過ごすわけでもない。


逆にいえば、主人公には居場所がない。現代風の思想をその時代に 持ち込むという役割を果たしているが、主人公が主人公として 存在を認識される場面がない。このままで一巻を終えるのか、 それは読者はかなり信頼されているというか、試されているなぁ、 と思いつつ。


続刊4巻まで発売済→ 涙雨とセレナーデ(4) (KCデラックス)


【データ】
河内遙 (かわちはるか)
涙雨とセレナーデ
【発行元/発売元】講談社 (2015/10/13) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ 涙雨とセレナーデ(1) (Kissコミックス)

ある日突然、音楽の授業中に光に包まれて、明治40年にタイムスリップしてしまった元気な女子高生・陽菜(ひな)。そこで出逢ったのは、愁いを秘めた御曹司・本郷(ほんごう)と、自分とそっくりな少女・雛子(ひなこ)。廻りはじめた運命の歯車――。切ないタイムスリップ・ロマンス!


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八田鮎子/灰原くんはご機嫌ななめ


灰原くんはご機嫌ななめ 1 (マーガレットコミックス)

■相変わらず、可愛らしく、上手い。 ヒロインの設定が神の領域。

路上で泣いている子供。アイスを落とした、 と泣いているその子に、少女はチョコを あげた。しかし通りかかった少年に「バカじゃないか?お前」 と言われてしまう。


その少年が彼女のいるクラスに転校してくる、 というお話。成績優秀、無駄を嫌い、 クラスメイトと馴染もうとしない。そんな彼に、 席が隣になったヒロインは、なにかとちょっかいをかける。


そんな話だが、ヒロインは頭があまりよろしくなくて、 成績が悪くて落第留年しかけているという設定。 出席日数足りてたら成績悪くてもセーフだと思ってたのに! という、まぁそういう学校もあるけどそうじゃない学校も あるわな、な展開で、この彼女の非効率さに見て見ぬふりもできず 少年が手助けをする流れに。


ヒロインの性格、キャラクターのおかげで転がっている話。 少年自身の背景については一巻のうちに明かされる展開は 綺麗で素晴らしい。これもヒロインの行動ゆえに切り開かれる展開 となっており、ヒロインさまさま。


彼女の友人もあわせて、人の良い人物が配置されているのは、 読んでいて心地よいところ。


【データ】
八田鮎子
灰原くんはご機嫌ななめ
【発行元/発売元】集英社 (2018/9/25) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ 灰原くんはご機嫌ななめ 1 (マーガレットコミックス)
最悪な印象だったアイツがなぜか気になる存在に…!? 友達思いで明るい性格のみお。編入試験満点で転入してきた灰原くんと友達になろうとするけど、「お前と仲良くする気はない」と言われてしまい大ショック! でも、みおの留年の危機を灰原くんが救ってくれて…?


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ながらりょうこ/ねこと私とドイッチュラント


ねこと私とドイッチュラント (1) (少年サンデーコミックススペシャル)

■これはなんだろう、と思いつつ、まぁ可愛いからいいか、 という喋り二足歩行する猫との外国暮らしもの。 ベルリン暮らしを垣間見られるのが売り。

ドイツはベルリンを舞台に描くエッセイ漫画風 の異国暮らし物語。絵のテイストは独特で 絵本風味があり、その中で描かれるのが ヒロインのトーコちゃんと、相棒のねこ・むぎくんとの お話。


このねこのむぎくんが、どういうわけか二足歩行して 人間語を喋る。普通に出歩きお買い物もする。 という、ファンタジー設定。いいなぁ、むぎくん。 普通に猫でもいいんだけど、こんな子いたら、 かわいくてしょうがない。


とはいえ、なんでこんな設定でこんな話なのか、は よくわからん。基本的にはドイツのベルリンでの 生活を描く話なので、その彩りとしての設定 なのかな、とは思いが。まぁ、可愛いので良いのだけれど、 せっかくのベルリン話があんまり頭に入ってこなかったりはする。


【データ】
ながらりょうこ
ねこと私とドイッチュラント
【発行元/発売元】小学館 (2018/9/12) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ねこと私とドイッチュラント (1) (少年サンデーコミックススペシャル)
ごきげんな異国ぐらし物語、はじまります。
日本から移り住んで、この素敵な国にようやく馴染んできました。 緑の多い石畳の街、ドイツはベルリンに住むトーコちゃん。 物書きのお仕事をしながら、相棒のねこ・むぎくんと暮らしています。 今日も二人の食卓はご機嫌そのもの。いい匂いといい手触り、ほのぼの異国日常ストーリー、読んだらあなたもほっこり。



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しののめしの/腐女子交流記〜アラサー×JK〜


腐女子交流記 ~アラサー×JK~ (1) (角川コミックス・エース)

■年齢差一回り、アラサーとJKの 腐女子交流話。序盤が面白い分、 後半だれた感じがするのは勿体無い。

SNSで知り合った腐女子と ふたりでオフ会。すると来た相手は、 リアル女子高生だった。


一回り年齢が違い、話が合うかな、 と思ったが同好の士でありそんな懸念は必要なかった、 という4コマもの。実は住んでるマンションも 一緒で交流を深める二人。 世代ギャップもあって、社会人であり蓄積もある お姉さんはJKの知らない、持っていない色々な ものを所持している。


という話だが。29歳のお姉さんだと、オタク 始めた頃もそんなにいまと環境変わらなくないのでは? 互いの母親世代がK−POPにどっぷり はまっている話も脇で展開されているが、 寧ろそちらの遍歴のほうが面白いかも。 娘に、待っててもなかなかこっちに来ない、 と言っているはみ出しのネタが一番笑った。


話自体は、中盤でやや動きづらくなっている 感あり。登場人物増やして対応しているが、 これは、アラサーのお姉さんは小説書きで、 JKのほうは絵描き、ということで 噛み合わない部分の補強か。 まぁでも絵描き同士ではこういう関係にならないのか? いやよくわからないが。


師弟関係的な話として転がしていたのが、 人間関係が拡散していくのは、それはそれで狙いどおり なのかもしれないが。 まぁJKの子の成長譚として読めばいいのかな? 何にせよ、同好の士が仲良くしているのはよろしい ことである。


【データ】
しののめしの
腐女子交流記〜アラサー×JK〜
【発行元/発売元】KADOKAWA / 角川書店 (2018/8/4) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ 腐女子交流記 ~アラサー×JK~ (1) (角川コミックス・エース)
オフ会、SNS、職場などなど、ふいに出会った新参オタの思考回路が怖い…!? そんな経験がある全ての古参オタにこの本を捧ぐ――。アラサーとJKのオタクあるある満載の腐日常をお楽しみ下さい♪



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香川まさひと、月島冬二/前科者


前科者(1) (ビッグコミックス)

■まぁ、こういう話にならざるを得ないのかな・・・ 保護司を通して描く前科者の切なく哀しい話。すべては、環境なんだよねぇ・・・。

新聞配達とコンビニのアルバイトで生計をたてている 女性が主人公。彼女は保護司のしごともしている。 出所した元犯罪者の更生を助ける国家公務員。 ただし報酬はない。


なんでこんな仕事をしているのか、という問には 微妙な答えしかない。大学へ行くのに奨学金、 それを返そうと思ったが働いた先はブラック企業 で結局倒れて、その医療費が借金として残り、 これを返そうとバイトを掛け持ちしている、 というその設定自体が哀しい。


エピソードは一巻まるまる、 兄を殺した前科者の話に使われている。 婚約寸前の恋人をレイプされたことが動機で 兄を殺害。犯行が計画的だったとして懲役刑を受けたという。 刑務所での態度もよく刑期を残して仮釈放された彼に、 かつての知人が接触してくる。


心ざわつく彼に、果たして平穏は訪れるのか。 真実は、というところだが、二転三転する話は、 田舎の閉塞社会を示すものでしかない。 あることないことを吹き込む人物の存在が、 更に話を引っ掻き回す。 結局、環境だよな、と思ってしまう。 そして吉村昭の「仮釈放」を思いもする。


よくできた話で一巻の終わり方は良い。 ただ、話として作り上げた感はあり、 これをどう読むべきか、どう捉え、どう扱うべきか、 は咀嚼しがたい。単に物語として消費して良いものか。 よくできているだけに、複雑な読後感がある。


【データ】
原作= 香川まさひと (かがわまさひと)、 作画= 月島冬二 (つきしまとうじ)
前科者
【初出情報】ビッグコミックオリジナル(2018年) 【発行元/発売元】小学館 (2018/8/30) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→前科者(1) (ビッグコミックス)
現代日本のリアルを抉った核心的人間ドラマ
現代日本において再犯防止を考えるのは、必須の課題である。 「罪を犯してしまった」者や「道を踏み外した」非行少年の社会更正の橋渡しをするのが、保護司の役目だ。保護司は法務省が委嘱する非常勤で無報酬の国家公務員であり、ボランティアである。 立場の弱い人間が抱える問題に、主人公である保護司・阿川佳代は真摯に対峙する。保護司制度の存続が危ぶまれている今、保護司に求められている姿とは何であろうか?本作は現代日本が抱える問題を掘り下げる本格ヒューマンドラマです。 是非ご一読ください。


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ふかさくえみ/鬼桐さんの洗濯


鬼桐さんの洗濯 1 (バンブーコミックス)

■ 妖怪と洗濯を組み合わせたユニークな4コママンガ。

下宿先が急遽立ち退きを求められたということで、 洗濯屋に住み込みすることになった 女子大学生の話。


バイト募集、住み込みも可、 という張り紙に反応したが、 お店の主は募集していないという。 実は人間にしか見えない文字で、 そこは主に妖怪相手のお店なのだった。


クリーニング屋、というスポットを用意して、 主人公たちをそこに置き、 妖怪など必要な人だけが見えるという設定で 常連客中心に来客させることで、 エピソードを積み重ねていく。


ユニークな点としては、洗濯ネタがきちんと 知識に沿った現実味のある話であること。 こういうベースがあることで、 話に厚みができている。


【データ】
ふかさくえみ
鬼桐さんの洗濯
【発行元/発売元】竹書房 (2018/8/27) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ 鬼桐さんの洗濯 1 (バンブーコミックス)
お客様は亜人、妖怪、魔王様…!? 東京なのにまるで異世界!? 不思議なクリーニング店のお仕事コメディ!
東京の街角に佇むクリーニング店「洗濯屋鬼桐」で 住み込みバイトを始めた大学生の茶子。
ごく普通のお店と思ったら、 店主は鬼の鬼桐さん。 さらにお客様もバンパイア、人魚、雪女と 人ならざる者ばかりで…!? 悩みを抱えたお客様の珍難オーダーに 鬼桐さんの洗濯ワザが冴え渡る!! ★単行本カバー下画像収録 ★電子書籍限定でカラーページ大増量★



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