吉永龍太/モンスターバンケット


モンスターバンケット(1) (シリウスKC)

■清の時代を舞台に、科挙を目指していた学生が、 怪物をその身に宿し、大食漢としてフードファイトにジョブチェンジ。

科挙の試験を目指す学生は、先祖代々伝わる伝説の家宝、 ここ一番で食べればなんでも願いが叶うという、 饕餮(とうてつ)の干物を食す。どうしても合格したかったのだが、 腹を壊してしまい試験は失敗。しかし彼は、少食だったはずなのに、 急に大食らいになっていた。


食い逃げ疑惑をかけられたところを助けられた少女に 連れてこられたのは紫禁城のなか。そこではひたすら 饅頭を食い続ける、食べられなければ首をはねられる、 という見世物が行われていた。


そこに何もわからず放り込まれる 主人公が、その身に取り込んだ怪物の力で サバイバルしていくという、理不尽巻き込まれ系 不条理ゲームのフードファイト版。


何故 そんな大食漢が必要とされているのか、 が今ひとつわからないが、時の皇帝である雍正帝も 加担しているという大きな話となっており、 スケールはいろいろと大きい。 だが主人公には科挙になりたい以外に 意思があるわけではないので、 その点が読んでいて盛り上がらないところ。


【データ】
吉永龍太 (よしながりゅうた)
モンスターバンケット
【発行元/発売元】講談社 (2018/6/8) 【レーベル】シリウスKC NEMESIS 【発行日】2018(平成30)年6月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ モンスターバンケット(1) (シリウスKC)
YOUは食(SHOCK)美味(あじ)で頬が、落ちてくる!?
時は18世紀、清朝最盛期。主人公・乾貴道(通称:ケンちゃん)は、人類史上最難関の試験「科挙」に落ちてしまう。だが、謎の少女・暗娘に、旺盛な食欲を見込まれ、誘われた先は……なんと“世界の中心”紫禁城!そこでは、想像を絶するフードファイト「食挙」が行われていた…!!まさしく奇想天外奇妙奇天烈。いま、前代未聞の美食奇譚が幕を開ける!!


■当サイトの著者他作品レビュー
吉永龍太/チノミ

■当サイトの月間オススメはこちらから

春原ロビンソン、小菊路よう/佐伯さんは眠っている


佐伯さんは眠ってる(1) (KCデラックス エッジ)

■ 内容は題名どおり。中学生の無邪気さと思春期とを 取り混ぜたかげんは絶妙で可愛らしくはある。

主人公の男子中学生は、隣の席のクラス委員長の 凛とした眠り方に感動さえ覚えていた。


眠るの大好きで授業中にばれずに 眠る技をとことん追求している美少女を、 観察している男子の話。 最近よくあるタイプの学校で近場の 席のふたりを切り取ったある種の小宇宙ものである。


無意識なちょいエロ要素もありつつ、 それにふと気づき急に照れるという 思春期らしさもあり、 恋愛未満だが、その距離の近さは その後恋愛関係になっても絶対に楽しい カップルとなりそうだなというものでもあり。


題名どおりの内容ながら、 それに終わらず、 可愛らしい二人を描くスケッチとなっているのは よろしいかと。 【データ】
原作=春原ロビンソン 漫画=小菊路よう
佐伯さんは眠っている
【発行元/発売元】講談社 (2018/6/14) 【レーベル】KCDX 【発行日】2018(平成30)年6月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ 佐伯さんは眠ってる(1) (KCデラックス エッジ)

授業中にあの手この手で居眠りする学級委員長の佐伯さん。隣の席の時宮は佐伯さんを観察するうちに、どんどん気になって…。原作に『戦勇。』『がくモン! ~オオカミ少女はくじけない~ 』の春原ロビンソン、作画は『童貞地獄』『七つの大罪 セブンデイズ~盗賊と聖少女~』の小菊路よう。


■当サイトの著者他作品レビュー
【オススメ】 春原ロビンソン/がくモン!〜オオカミ少女はくじけない〜
春原ロビンソン/戦勇。
春原ロビンソン/ヒーローハーツ

■当サイトの月間オススメはこちらから

久住昌之、武田すん/これ喰ってシメ!


これ喰ってシメ! 1 (ニチブンコミックス)

■編集部舞台のB級グルメもの。 お話のあとのコラムのほうが面白い、かな・・・。

漫画雑誌の編集部。女性デスクは大御所の漫画家さんにダメ出し。 しかし昨日の打ち合わせで話に出た青森まですぐに出かけて 資料写真を撮ってくるような豪腕。そんな彼女が仕事終わりや ネタに詰まったときに食事で活力を取り戻す、といったお話。


編集部の仕事はぼんやり、食べるものも特に特徴もなく。 何がどうという感じの話ではない。特に、 入社2年めの女の子がデスクにひっついて行動している ところが話の転がしをより制限してしまっているような。 語るべきなにかを持っている人が主人公というわけでもないので、 話が広がっていかない。


この作家さんの組み合わせなので何かあるかなと 思ったのだけれど、あまりそのような感じはなし。 寧ろ本編後の久住氏のコラムを読むための前座漫画か。 ちなみに、沖縄ではシメのステーキ、というのは 私もケンミンSHOWあたりで見たので現地で聞いたてみたら、そんなのないないと否定された覚えがあります。


【データ】
久住昌之・武田すん
これ喰ってシメ!
【発行元/発売元】日本文芸社 (2018/6/20) ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★
■購入:
amazon→ これ喰ってシメ! 1 (ニチブンコミックス)
孤独のグルメ」の原作者・久住昌之と「グレイプニル」の武田すんのコンビによる新たな化学反応を生んだ食漫画! 飲み食いしてのシメの一品のみならず、仕事終わりやダイエット前など様々な状況のシメをテーマに、二人の女性漫画編集者・神保マチ子と岡野ひじきが食らいつくす!!


■当サイトの著者他作品レビュー
かねもりあやみ、久住昌之、青江覚峰/サチのお寺ごはん
久住昌之、土山しげる/漫画版 野武士のグルメ
【オススメ】 武田すん/ハルとナツ
【オススメ】 武田すん/世界の果てで愛ましょう
【オススメ】 武田すん/あるいて一歩!!

■当サイトの月間オススメはこちらから

kera/ちんまり経理のヒメ先輩


ちんまり経理のヒメ先輩 (1) (まんがタイムコミックス)

■家族経営の工務店で経理を取り仕切る中学生の 女の子を中心としたほのぼの4コマもの。

主人公は二十代後半の独身男性。 新卒で入った会社をやめて実家でニート生活のところを、 親から親戚の建具屋で働くようにと申し付けられる。 そこは昨年奥さんをなくした社長と、 中学生の娘さんとで切り盛りしている工務店だった。


家族経営な工務店を描く4コマもの。 出入りする職人さんと、業者さんとはいるものも、 基本親子+主人公の3人をベースに小さく 転がすお話。このコンパクトさが良い感じ。


親戚とはいえ部外者で年上のお兄さん である主人公は、少女に憧れられる存在でもあり、 そうした点が家族だけの話ではない要素として 話を膨らませている。


部活も所属せず仕事優先の少女なので 前半では学校生活があまり描かれなかったが、 地元の工務店ということもあり 後半で同級生の登場も増えて、 話の転がし先にバリエーションも出来た。


シチュエーション的には萌えなのだろうが、 あまりあざとくなく、 ほのぼの、可愛らしい4コマものに仕上げた一品。


【データ】
kera
ちんまり経理のヒメ先輩
【初出情報】まんがスペシャル(平成28年〜30年) 【発行元/発売元】芳文社; A5版 (2018/6/7) 【レーベル】MANGA TIME COMICS 【発行日】2018(平成30)年7月15日発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★
■購入:
amazon→ ちんまり経理のヒメ先輩 (1) (まんがタイムコミックス)
教育係は中学1年生!? こんな先輩にやさしく教わりたい!!
「脱・無職! 」と放り込まれた親戚の工務店。 待っていたのは、中学1年生の経理!? 一緒に暮らしながら仕事をすることになったけど……?



■当サイトの月間オススメはこちらから

手原和憲/ピーチ・ミルク・クラウン


ピーチ・ミルク・クラウン 1 (ビッグコミックス)

■陸上部舞台のゆるいお話。 著者作品の空気感は相変わらず好きなのだけれど、 他人に薦める要素は一巻ではまだないかな・・・。

昔は強豪校だった高校陸上部が舞台。 今はインターハイ出場が目標。 個性派な部員たちの前に、一人の美少女が現れる。 噂になっている転校生で、マネージャーをやりたいという。


実は彼女は中学の走り高跳びチャンピオン。 陸上名門校に入ったが怪我をしてしまって リタイアしたという事情があったのだった。 ということで。最近完結した 「 恋は雨上がりのように 」の裏バージョンのような話。 あちらが、一巻完結や短編の話を 引き伸ばして長編にしたものを、 おっさんなど出さずに 次の展開をとっとと用意したような内容。


転校生ヒロインがなぜこの学校に入ってきて、 陸上部に執着しているのか、が よく分からないところが味噌でもあり、 それ二巻以降に持ち越すほどのものなの? という感もあり。


キャラクターはそれぞれ特徴あるが、 今の所薄味。部員以外の登場人物は 出てこないが、部員だけでも6人おり、 それを回すだけのネタがない。


雰囲気もキャラクターも好きなので 個人的にはしばらくお付き合いするつもりだけれども。 これ、他人にどう薦めりゃいいのよ・・・。


【データ】
手原和憲 (たはらかずのり)
ピーチ・ミルク・クラウン
【初出情報】週刊ビッグコミックスピリッツ(2018年) 【発行元/発売元】小学館 【レーベル】ビッグ コミックス 【発行日】2018(平成30)年6月4日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ ピーチ・ミルク・クラウン 1 (ビッグコミックス)
陸上部男女6人の多角関係ラブストーリー!
突然のラブストーリーに憧れる高校2年生の与一は転校してきた丹下桃に出会う。走り高跳びの元中学チャンピオンでもある桃ちゃんだが、怪我をして競技を断念、実家近くの六輪高校に転校してきたのだった。そんな彼女にコツコツ努力する姿を「諦めない人が一番カッコいい」と言われた与一は、瞬く間に恋に落ちた。しかし、桃ちゃんの登場で心がザワついているのは与一だけではなく――――恋の矢印が錯綜する高校生の青春ラブストーリー!


■当サイトの著者他作品レビュー
【オススメ】 手原和憲/夕空のクライフイズム
【オススメ】 手原和憲/68m 手原和憲高校サッカー短編集
【オススメ】 手原和憲/ミル

■当サイトの月間オススメはこちらから

ふみふみこ/愛と呪い


愛と呪い 1 (BUNCH COMICS)

■宗教を描く話。 アプローチの仕方が、これしかなかったのかなぁ、 と思ってしまう。巻末に浅野いにお氏との対談があり、 浅野氏の作品に感じる過剰な芸術性を 本作にも覚えた。

宗教を信仰する家。父親は娘の寝間に潜り込み 性的な悪戯をしている。お風呂も一緒に入る。 その娘が主人公。 将来の夢も、好きな人も、ピンとこないが 周囲に合わせて空気を伺う。


生まれてきたときから家に信仰するものがあり、 それにあわせ暮らし生きてきた少女の話。 難しい題材を描くわけだが、 そのアプローチの仕方がよくわからなかった。


ぼやっとした絵で描くのは、 少女の物心がはっきりついていないからか、 あるいはぼやかして描きたいことだからか。 しかしこうした題材の話に余計な要素を放り込むのは、 手かずの多さというよりも疎外要素に見えてしまう。


視点も、微妙に神の視点で少女のことを描写する。 その距離の置き方は、物語を読者から乖離させる。 現実にあった神戸の震災や頭部切断事件を 交えて描くところも、ふわっと描く話に 突如リアリティが入り込む気持ちの悪さを覚える。 さらに時間が飛び、オトナになった主人公 が突如登場、これが神の視点で描かれていた理由か、 と思いつつ、また少女時代に時制が戻っていくのも、 この手の描き方が嫌いな者には癇に障る。


話としては、 学校で違和感を覚える彼女がもやもやして いたところ、信仰に反抗的な少女を見つけ、 彼女に同調し乗っかることで思いを晴らそうとしていたのを ハシゴを外される、という流れが、 可愛そうで不憫でもあり、いや他人に人生委ねている 時点で信仰と同じじゃないかと思いつつ、 この主人公に託して物語を綴る時点で、 枠のなかでちまちまやるだけの話に終始するのだろうなぁ と思ってしまう。その手の暗くカタルシスのなさそうな 話に付き合う気力は正直なところない。


誰に向かって描いている話なのかが読んでいてよくわからなかった。 ちなみに巻末の対談は読んでいないのでそこで触れているなら申し訳ないが。


【データ】
ふみふみこ
愛と呪い
【発行元/発売元】新潮社 【レーベル】新潮社 (2018/6/9) 【発行日】2018(平成30)年6月9日発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★
■購入:
amazon→ 愛と呪い 1 (BUNCH COMICS)

物心ついた頃には始まっていた父親からの性的虐待、宗教にのめり込む家族たち。愛子は自分も、自分が生きるこの世界も、誰かに殺して欲しかった。阪神淡路大震災、オウム真理教、酒鬼薔薇事件……時代は終末の予感に満ちてもいた。「ここではないどこか」を想像できず、暴力的な生きにくさと一人で向き合うしかなかった地方の町で、少女はどう生き延びたのか。『ぼくらのへんたい』の著者が綴る、半自伝的90年代クロニクル。


■当サイトの著者他作品レビュー
ふみふみこ/さくらの園
【オススメ】 ふみふみこ/めめんと森
【オススメ】 ふみふみこ/女の穴
【オススメ】 ふみふみこ/ぼくらのへんたい

■当サイトの月間オススメはこちらから

白正男、山戸大輔/テコンダー朴


テコンダー朴

■こういう本が出版される日本は自由で平和である。

3巻の発売に向け準備が進んでいるなか、 ツイッターのアカウントが停止されただとかで トレンドランクインしていた本作品を その流れでご紹介。


朝鮮第一主義な純朴な若者が格闘技で 日本を殲滅、東西統一も果たさんとするお話。 格闘技トーナメントもののパロディでもある。


本作の素晴らしさは、「その手は人を殴るためでなく 人の手を繋ぐため その口は人を差別するためでなく人と 愛を語るため」と綴った次のコマで、「最強格闘技 テコンドーで劣等民族チョッパリを殲滅だ」とあるところ。 あるところではよくある言論の流れである。


そんなネタを使いつつ、本作は、一向に茶化さない。 自分で笑い出すことはしない。彼の主張そのままで 話は動いていく。一方、日本人や中国人、欧米人の 差別意識もそのまま発露される。ヘイトの佃煮。 ただし、勝つのは朝鮮人である。『パール・ハーバー』 でさえ大ヒットする日本市場では、 この手の作品もニヤニヤしながら読まれて当然。 嫌韓本はやはり今一歩民度が低いのだろう。 ただ、この手の本を真に受けるだけの人が出てくると それはそれで教育が足りない社会なわけだが。 なお、在日朝鮮人が全員強制連行だとする 登場人物の発言の下には注記として 朝日新聞がかつて報道した数値を示すという、 なかなかに嫌味なことを行っている。


天下一格闘会のような、誰がスポンサーやねん、 何のためにやんねん、という大会が開催されるという 話のバカバカさもうまく活かし、作中の 人物全体が、この大会会場に爆弾落とせば世界は皆 ハッピーになんじゃね?というクズ加減 でなかなかに香ばしい。


作品のアプローチとして、まぁ、こういうスタイルが 一番正しいのだろうなぁ、と思う次第。とはいえ、 これは、政治的に抑圧された社会における 言論や芸術のあり方に近いが。 愛国正義の立場から作品を組み立てると、 その立ち位置からは批判しづらいというのは なかなかなトロイの木馬である。 まぁ ジョークも皮肉も理解しない反対の立場の者が 表面だけの理解で殴りに来る可能性もあるわけだが・・・。 あ、そういう、そのまんまの読み方のほうが正しいんですかね?


【データ】
白正男(はくまさお)、山戸大輔 (やまどだいすけ)
テコンダー朴(パク)
【発行元/発売元】青林堂 (2015/7/1) 【発行日】2015(平成27)年7月1日初版発行 ※電子版で購入
■評価→ C(標準) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ テコンダー朴

思い知るがいい日本の罪の深さを、そして我ら大韓民族の偉大な歴史を!
最強格闘技テコンドーで劣等民族チョッパリ(日本人野郎)を一蹴!! 劣等民族・日本人は反省しろ! 世界最高民族・韓国人を尊敬しろ! 韓流ファンタジー(妄想)を具現化したテコンドー最強伝説の幕開けだ!! 空手・柔道・剣道・相撲・孔子・仏教・漢字・ムエタイ・飛行機……この世は全て韓国起源!? 世界最高民族・大韓民族に全人類の名により心から感謝! 世界文明宗主国・大韓民国に永遠無窮なる栄光あれ!



■当サイトの月間オススメはこちらから

| 1/630PAGES | >>

search this site.

mobile

qrcode

selected entries

categories

profile






















ブックオフオンライン

チケットぴあ

ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)

others

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM