【オススメ】 金田一蓮十郎/NとS


NとS(1) (KC デザート)

■【オススメ】付き合い始めた二人は、漫画家とカフェのバリスタ、 のはずだったのに、彼女が通う学校で生徒と担任教師として 出会ってしまう。

カフェの常連さんは漫画家。自分の淹れたコーヒーを 美味しいと飲んでくれる彼に惹かれて、おじさんの 手伝いをしていたバリスタは付き合うことになる。


彼女は実は高校生。そして、漫画家だけでは まだ食べていけないという彼の仕事は、教師。 彼女の通う学校に彼は担任として赴任してくるのだった。


安定の出来栄えの金田一蓮十郎作品。 彼氏側の対応は面白かったが、本筋は、 一緒になってはいけない二人が別れる、なかったことにする 話。しかし、それでもN極とS極のように、離れても くっついてしまうという、皮肉でもあり運命でもあるという。 名前もNとSにそろえて、 木下新菜(にいな)と小田朔(さく)。


惹かれ合いながら策を講じて離れようとするのだが、 所詮学校という狭いなか、コントのような状況に なってしまう。まぁ既に高校2年、あと 2年ぽっちの話ではあるのだけれど。 珍しくないテーマではあるが、 そもそも付き合っていた二人が教師と生徒に、 という設定はユニーク。


【データ】
金田一蓮十郎 (きんだいちれんじゅうろう)
NとS
【発行元/発売元】講談社 (2018/10/12) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ NとS(1) (KC デザート)
木下新菜はある日、バイト先のカフェの常連客だった小田朔に珈琲を褒められたのをきっかけに恋に落ちてしまう。2人は少しずつ親しくなっていき、晴れて恋人同士に。初めてできた彼氏に幸せいっぱいな新菜だけど、高2の春、小田さんが担任として目の前に現れちゃって……!!? 先生と生徒、はなれてもくっついちゃう引力ラブコメ開幕! 累計160万部越え(紙+電子)『ライアー×ライアー』の金田一蓮十郎最新作。


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【オススメ】 川端志季/世界で一番早い春


世界で一番早い春(1) (KC KISS)

■【オススメ】先輩の遺した設定ノートでマンガを描いてきた 女性。ネタが枯渇した彼女は絶望の後、ふと気づくと、その 先輩が生きていた高校時代にタイムスリップしていた。

大ヒット作品を世に出した漫画家。しかし彼女は編集者に、 私がつくった作品ではない、との手紙を送る。実際、その作品は 高校時代の部活の先輩が遺した設定ノートを元にした ものだった。自分では一から作品はつくれない、 少なくともこんな面白い作品は、と思う彼女は、ふと 転んだ瞬間に、高校の頃にタイムスリップしていた。


持病があり余命が短い先輩と生存時に再会したヒロインは、 大人となりプロの漫画家となった実力と経験を持ちながらの 高校生活となるので、過去をトレースするだけでなく 力技で変えていく。その根本は、自分のデビューを見ずになくなった 先輩にきちんとデビュー作の誌面を見せたかったから、 という思い。


ヒロインの勢いと思い込みで一気に見せるが、よくよく 考えれば現在のヒロインの立ち位置に関しては全く 関係なく展開されるタイムスリップ。そして、 バタフライ・エフェクトにより最初の人生とは異なる タイム・パラドックスが発生。そのうえで、 更なるループに入るという、リプレイ状態。


なぜこんなタイムスリップが起こるのか、 その出口はどこにあるのか、というとヒロイン自身の 自信というか問題と繋がってくるのだろう、 一巻はまだそこまでの話にならないまま終わっているのだが、 その序奏部分を面白く見せるのは著者の腕。 本題は続刊だろう、ということで今後の展開に期待大。


【データ】
川端志季
世界で一番早い春
【発行元/発売元】講談社 (2018/10/12) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ 世界で一番早い春(1) (KC KISS)
晴田真帆は大ヒット作を完結させた26歳の漫画家。いよいよ新連載を始めるはずが、突然、担当編集の嵐に「何も描けない」と告白する手紙を送る。実は真帆が描いてきた漫画には秘密があり、彼女の心には「ある後悔」が残っていた…!!もしもあの時をやり直せるなら……。その想いが全てを変える、タイムスリップストーリー!


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【オススメ】 ゆずチリ/漫画学科のない大学


漫画学科のない大学 (1) (サンデーうぇぶりSSCS)

■【オススメ】 上手いのか雑なのかわかりづらい話運びだが、 これでこの後マンガテクニック話になるのなら 異色作になると思う。

主人公は東大に合格するが、本人は、 東大は入りさえすれば後は好きにしていい、と思っており、 勉強をするつもりもなく就活するつもりもない。 彼はいち早く漫画家になることだけを考えているのだった。


そんな彼を主人公として話を展開させる上で、 本作は脳内彼女を具現化することで女っ気とバディものとを 勝手に両立させる。マンガを描くためサークルには入るので、 大学に行く意味はなしではない。


本作が面白いのは、本気でマンガで食っていこうとする人が、 理論立ててマンガに向かおうとしているところ。 がむしゃらな話ではなく、おちゃらけで逃げるわけでもない。 新人賞の応募作は、受験と同じだ、判定ランクと 自己採点が両者では似ている、という観点。 マンガは読みやすさが重要だという話と、 それでも読者を惹きつけるのは絵だという話。 新人にはすごそう感が大事だという話。 その続きは持ち越されてしまうので、 2巻が出るのが待ち遠しい。


巻末のコマ割りの話など、こういうテクニカルな 話を突き詰めて描いてもらえると現代のマンガ読本に なるのだが、そこだけに特化していないからこそ 読み物に仕上がっているので、この路線で続いてほしいところ。


【データ】
ゆずチリ
漫画学科のない大学
【初出情報】サンデーうぇぶり(2016年〜2017年)ゲッサン(2017年) 【発行元/発売元】小学館 (2018/10/12) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→漫画学科のない大学 (1) (サンデーうぇぶりSSCS)
実録!東大生…漫画家を目指す!
春―――見事に最難関・東京大学に合格した男、くずチリ。 彼の将来の夢は、官僚になることでも、大企業に就職する事でもない。 彼の野望はなんと……「漫画家になる」こと!?!?


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【オススメ】 野口卓、山本康人/軍鶏侍


軍鶏侍 1 (SPコミックス)

■【オススメ】 隠居して趣味の軍鶏で余生を生きる 主人公の話、ではなかった。 テンポの早い時代劇。演出の巧さに引き込まれる。

息子に男児が生まれたことで、 家督の相続と隠居を願い出て藩に認められたのが 主人公。ちなみに齢四十である。 軍鶏が趣味な彼のもとには、しかし、 その剣の腕を認めるが故に、ある話が舞い込んでくるのだった。


題名のとおりの主人公の話なのかと思いきや、 さほど軍鶏の出番はない。 隠居したが道場は認められず、という主人公の立ち位置は、 藩の筆頭家老と中老との権力抗争が絡んでおり、 藩のためにその腕を振るうことを依頼されるのだった。


藩の抗争に巻き込まれ葛藤する話、かと思いきや、 冒頭から展開される話は、藩主は聡明で主人公にも期待している という状況もあり、あっという間に収束に向かう。 このテンポが早く、狐につままれた感じもあるが、 人物の使い方もエピソードもよくアクションシーンも ぴしっとはまっており、見事な仕上がりとなっている。


隠居して黄昏れている場合ではない、人生を存分に楽しむ、 という流れだが、続く話もなかなかの展開であり、 よくまぁこうも詰め込んだものと思う次第。


【データ】
原作=野口卓(のぐちたく)、漫画=山本康人 (やまもとやすひと)
軍鶏侍
【発行元/発売元】リイド社 (2018/9/13) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ 軍鶏侍 1 (SPコミックス)
軍鶏に魅了され、そこから必殺剣を編み出した隠居剣士・岩倉源太夫は、その剣の腕前から園瀬藩内で起こる家老派と中老派による権力争いに巻き込まれてしまう…。大役を負った源太夫、それを待ち受ける刺客たち、藩の命運を握ったお役目をまっとうできるのか…!? 時代劇ファン待望、王道の時代劇漫画 第1巻!


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【オススメ】 ほっけ様/専門学校JK


専門学校JK(1) (電撃コミックスNEXT)

■【オススメ】専門学校の現実を赤裸々に綴るが エッセイ漫画という体ではないのが良い4コマもの。

実在する専門学校、代々木アニメーション学院 を舞台とした4コマもの。高校卒業資格が得られる 高等部が存在するので中学卒業後に入学する生徒が 全国から集まる、という。そうか、中卒で来るのか。 地方からの入学者のために学生寮もあるという。


この学校で、イラスト、アニメ、声優、マンガの各学科 に通う4人の新入生にスポットを当てて展開するのが 本作品。学力優秀な子、才能あるがなにか方向間違っている子、 あたりはいいとして、何が目的かわからなくなっている子、 そもそもない子、などが登場しする。イラストレーター 志望なのに絵を見られることに抵抗がある新入生はあとを絶たない、 と・・・。大変なところだな、おい・・・。


そして先輩も一人登場、高等部3年だが専門は転科を 繰り返しているので1年から、というこじらせタイプ。 積極的な理由ならまだしもなのだが。 話が進むと、一人は、カネならあるぞというお金持ちの お嬢様であることが判明するなどなかなかにユニーク。


仕事は結局コネクションである、という身も蓋もない ネタも出てきて、だからこそ代アニに行くという 選択肢もないではないのだろうなぁと読者に思わせつつ、 主人公のうち二人が留年の危機というところで 一巻終了。


あまり学校の授業を説明しているわけだはないのだが、 なかなかにシビアな話もあって、 この舞台ならでは。専門学校行ってこれかよ、という思いと、 でも世の中の高校生ってほとんど進路かっちり考えてないよね、 という思いと、でもこの年令でどう稼いでいくかを決めて 手段も持ったら強いよなぁ、という考えとが読んでいて交錯する。 続刊発売済→専門学校JK(2) (電撃コミックスNEXT)


【データ】
ほっけ様、協力=代々木アニメーション学院
専門学校JK
【発行元/発売元】KADOKAWA / アスキー・メディアワークス (2017/9/27) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→専門学校JK(1) (電撃コミックスNEXT)

これ以上ない徹底取材のもと、アニメ×エンタメ系専門学校で学ぶ女子高生たちの、とんでもなく“ザンネンな実態”が初めて暴かれる、業界震撼のキケンな4コマ!  信じられないオモシロ実話ネタがいっぱいの、笑えるスクールライフ問題作、ついに開講!!



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【オススメ】 綾峰けう/医學生 神戸朔太郎の解剖カルテ


医學生 神戸朔太郎の解剖カルテ (1) (角川コミックス・エース)

■【オススメ】 グロテスクな殺人事件を通して描く解剖もの。 舞台を明治にしたところが上手い。

1890年代、明治時代。新任警部は遭遇した 猟奇事件の遺体を医科大学に持ち込んだことで 若き天才である変人と出会う。


解剖により死因とそして犯人とを探っていく 推理もの。警部と解剖医のバディものとなっている。 若き解剖医はまだ学生だが海外留学もしており 知識については教授をも上回る。ただし彼の興味は 死体にしかない。そんな彼に弱みを握られた 警部は、殺人事件があるたびに彼を頼ることになる。


明治が舞台ということで、ある程度なんでもあり な話にできている。現代の技術や知識から見れば 緩い話にならざるを得ないところを、グロテスクな 遺体を連発しそのショッキングさで問題を凌駕するのは 力技。また、綺麗な絵柄でグロさをかき消しつつも、 その画力ゆえにグロテスクな部分はきっちりグロテスクに 描くという、なかなか油断ならない作画となっている。


時節柄、留学帰りだけありジャック・ザ・リッパー の話も絡めた物語は、そのツイストかげん含めて盛りだくさん。 風呂敷を広げまくった話はどんな形に収拾されるのだろうか。 あまりハッピーな内容にはならない気がするのだが・・・。


【データ】
綾峰けう (あやみねけう)
医學生 神戸朔太郎の解剖カルテ
【発行元/発売元】KADOKAWA / 角川書店 (2018/9/25) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ 医學生 神戸朔太郎の解剖カルテ (1) (角川コミックス・エース)
警部である天野は怪奇な事件に遭遇した。皮と肉が剥け、骨を抜き取られた屍体が打ち捨てられていたのだ。司法解剖に処すため、帝大に向かう丞の前に現れたのは、神戸朔太郎と名乗る“屍体を愛する“美少年だった。



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【オススメ】 小玉ユキ/青の花 器の森


青の花 器の森 (1) (フラワーコミックスアルファ)

■【オススメ】長崎の波佐見焼をテーマに綴る、 青春と苦悩と才能の話。

大衆向け陶磁器を作る町、長崎波佐見。 分業制が基本だがある程度仕事に融通の効く 窯でヒロインは絵付けメインで働いている。


そこにある日、無愛想な青年がやってくる。 何やら訳ありの彼は美大出でフィンランドで陶器 を作っていたという。その実力は確か。


彼の皿を触ったヒロインは、デザインすべき 絵が面前に浮かんで来る、という体験をした。 しかし彼は、陶磁器に絵は邪魔で、釉薬だけで 完成すると主張する。


職場ものではある。工芸品作りという舞台設定は 面白い。そこで才能がぶつかりあう、という図式 にも見える。ただ、ヒロイン自身は自分に才能があるとか どうこうということは全く思っていない、自覚がない。 そこに自覚を促す話なのか、というと、よくわからない。


青春ものか、というと、主人公たちは少々とうが立っている。 青年に関しては過去のトラウマが癒えないという 様子で、その話は2巻以降で、という雰囲気。 まぁそこを掘っていく話になるのだろう。 その時にヒロインに何が起こるのか、 どんな化学反応が発生するのか、が見もの。


ちなみに、彼の作品に対する彼女の反応は、 アートでもありエロスでもあり。 そっちの方向に転がすのか?と一瞬思ったが、さて どうなのだろう。 一巻では、彼の作品を手にしたそのとき、 彼女に魔法のかかった瞬間の絵がファンタジックで素晴らしかった。


【データ】
小玉ユキ (こだまゆき)
青の花 器の森
【初出情報】flowers(2018年) 【発行元/発売元】小学館 (2018/9/10) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→青の花 器の森 (1) (フラワーコミックスアルファ)

長崎・波佐見を舞台に始まる、器と恋の物語
波佐見焼きの窯で絵付けの仕事をしている青子。その窯に、海外で作陶していたという龍生がやってきた。無愛想で人を寄せ付けない龍生に「絵付けされた器に興味ない」と言われ、自分の生き方まで否定された気持ちの青子だが、反発しながらも龍生の器に惹かれていき…? 器に魅せられた男女が出会ったことで、大人の恋が動き出す−−!


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