【オススメ】 雨乃月靉一/九園善虎の友人


九園善虎の友人(1) (サンデーうぇぶりコミックス)

■【オススメ】 スーパーヒーローが主人公である理由のある、 大きなテーマを大風呂敷で描く話。

主人公は、全人類の友人を名乗る便利屋。 彼はその道の者なら知っている有能な人物。 世界の平和を目指し、そのためになら 法に触れる手段も使うが、絶対に人殺しだけはしない。


なんでも出来てしまう人物が主人公の話だが、 扱うテーマが相応に大きい。とはいえ最初の話は 学校で理不尽ないじめにあっている人物を救う、 という身近なもの。加害者は裁かれるべき派としては すかっとするすっきりとしたエピソードで 入り方としては良いもののありきたりではあった。 しかしそこから話は大きく膨らんでいく。


次は暴力団を巡るもので、彼がかかわったことで 壊滅した組にまつわる揉め事の話。 そしてその後は、彼が世界の平和を希求する国際的な組織 に狙われるという話に、一気にスケールが広がっていく。 出色なのは、この世界平和守護を歌う平和主義者の 集まりが、実は武力制圧思考の集まりであるといった設定。 こうした、世界平和を謳いながらただただ人を不幸にしたい 人間を、主人公は最も嫌っているのだった。


荒唐無稽ではあり設定は単純化されているが、 しかしこうした、誰かを陥れたい、 その思いだけで動く人は、世の中に散見される。 ネットやソーシャルメディアにより、 その可視化が昨今は進んだ。 もやもやとした思いを持つ大多数の人にとって、 この作品はすっきりするものでもあり、 逆にこうしたすっきり感はフィクションの中でしかありえない ことだということも再確認されるような、 そんな作品となっている。まぁどんな意図があるかは知らないが。


【データ】
雨乃月靉一 (あまのつきあいいち)
九園善虎の友人 (くおんよしとらのゆうじん)
【初出情報】サンデーうぇぶり(2017年〜2018年) 【発行元/発売元】小学館 (2018/7/12) 【レーベル】サンデーうぇぶり少年サンデーコミックス 【発行日】2018(平成30)年7月17日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
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複雑怪奇なアウトローアクション! 世界中にあらゆる強大なパイプ「友人」を持つ主人公・九園善虎。 彼の考える「友人」は、どうやら世間一般が俗に言う友人とは異なる様で・・・? それは余りに純粋過ぎるが故、危険なものだった・・・! 九園善虎と彼に心酔したさまざまな「武器」を持った友人が繰り広げる、世界を動かす複雑怪奇なアウトローアクション物語、開幕!



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【オススメ】 西原梨花/落ちてるふたり


落ちてるふたり(1) (講談社コミックス)

■【オススメ】 ご近所展開ものでぼんやりとした 話だがそれでもエピソードの描きかたが くっきりしていて楽しめる。

高校生男子の主人公は隣の部屋に住む大学生女子と 仲がよい。ある日酔いつぶれた彼女を路上で発見。 大学にあまり行っていなかった彼女は代返が発覚し 落第、留年してしまったのだという。


かわいいがだらしない年上女性に翻弄される 男子のお話。細かなエピソードはかわいらしい。 たださすがに話の転がりようがないので舞台は 男子のバイト先であるコンビニから、 音楽をネタにレンタルショップ、さらに 彼の学校生活にまで広がっていく。


大学生である隣人は当然主人公の高校には いないので、また別の話が展開されて、 そこでは映画が軸に。さらに同級生との 話となり、当初の設定はどこに行くのかな? と思ったところで、最後に再び戻ってきて一巻は終了。


何もない話だが、男子の振り回される感じは 同情しつつも可愛らしい。そして彼の環境は 羨ましくもあり。 ほのぼの楽しめるご近所もの。


【データ】
西原梨花 (にしはらりか)
落ちてるふたり
【発行元/発売元】講談社 (2018/7/9) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
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男子高校生・鹿島アキヨシの隣人は、気さくで美人な女子大生“明石さん”。ある春の夜、アキヨシは酔っ払って道端で寝ている明石さんと遭遇。泣き出し、笑い出し、服を脱ぎ出しご乱心だが…。「私………留年したんだ」明石さんはダメなひと。そんなところも愛おしい。付き合いたい! キスしたい! 落第大学生“明石さん”を巡る“お隣さん”ラブコメ開幕!


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【オススメ】 西原梨花/魔法使いの事情

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【オススメ】 はるこ/酒と恋には酔って然るべき


酒と恋には酔って然るべき(1)(A.L.C.DX)

■【オススメ】30歳すぎても乙女は乙女。 年下の同僚に翻弄される恋心を、 日本酒とともに綴る一品。

32歳のヒロインは周りが結婚出産ラッシュで 飲み友が減ったため家飲みのひとり晩酌が定番に。 酒好きの彼女が辿り着いたのは、カップ酒。


一方会社には夜の飲みに 付き合いの悪い年下男性が。 サシで飲むなら、というので誘ってみると、 酒を飲むと笑い上戸で良い感じなのだった。 そんな彼に、今度家に飲みに行っていいですか? と言われ、どきまぎしながらも迎え入れることになる。


会社恋愛もの、と思いきや、オトナの距離感か じゃれ合いつつも茶化しあって話は進まず。 そんあ物語があるところに、酒の話が挿し込まれているのがユニーク。 酒好きもそうでない人も楽しめる、絶妙なバランスで仕上がっている。


そして、物語自体も、いったいどういうこと、 どうなるの?というところで巻またぎ。 単行本の構成も上手い。


酒に関しても、日本酒に絞り、しかしカップ酒一辺倒ではなく、 新政No.6まで幅広く取り上げており、 目の付け所はなかなか。


【データ】
はるこ、原案協力=江口まゆみ
酒と恋には酔って然るべき (さけとこいにはよってしかるべき)
【初出情報】エレガンスイブ(2018年) 【発行元/発売元】秋田書店 (2018/7/13) 【レーベル】A.L.C.DX 【発行日】2018(平成30)年7月25日初版発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
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32歳のOL・松子は、日本酒が大好きでワンカップを家飲みする毎日。男いない生活は3年目。ひとりは楽しいけれど、恋だってしたい。そんな彼女が気になるのは会社の年下クール男子。2人で飲んだら、実は彼は最高に可愛い「酔いデレ」で…!? 日本酒大好きOLと、クールな年下男子の、粋に酔わせる恋物語!!



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【オススメ】 TETSUO/髑髏は闇夜に動き出す


髑髏は闇夜に動き出す (ヤングキングコミックス)

■【オススメ】余命幾ばくもない老人による復讐劇。 読んでいて気分のよいものではなく話の構築も ムカムカするが、まぁそれも狙いなのだろう。 一巻完結なので不快感があとを引くことはない。

身寄りがない89歳の老人が主人公。 胃がんで余命5ヶ月の宣告を受ける。 しかし、やりたいことも、やり残したこともない。 そんな彼の隣に家族が引っ越してくる。 食事にも暖かく迎えられ、良い近所付き合いをしていた その隣家が強盗に押し入られ、家族は皆殺しにあってしまう。


目撃した犯人の一人の顔と落としていった携帯電話を 頼りに、主人公は一人で復讐を始める。 老人が何ができるか、というと、やる気になれば できることはある。彼は鬼となり復讐を進める。


主人公が見る幻影、というものがその先の話にも 絡んでくる点で、ある種スーパーナチュラルな 展開があり、腑に落ちない点はありつつも、 復讐劇を完成させる手段として使うのはありかもしれない。


社会のクズであるギャングたちによって 何の落ち度もない隣家が巻き添えになる展開は やるせなく、こんな話を作らなくてもと思うが、 情状の余地もない犯罪者を葬り去る流れは 中途半端な話に終わらせなかった点で 気持ちの持って行きどころはあり、 読後感はさほど悪くない。


老人主役のバイオレンスものは さすがに世の中にあまりないことと 一巻完結であることから 試しに一読をオススメしたい。


【データ】
TETSUO
髑髏は闇夜に動き出す
【発行元/発売元】少年画報社 (2018/7/9) ※電子版で購入
■評価→ B(佳作)
■購入:
amazon→ 髑髏は闇夜に動き出す (ヤングキングコミックス)
身寄りのない老人の前に不意に現れた隣人一家。一家の優しさに触れ、始めて家族をもったような幸福を味わったのも束の間、一家が何者かに殺された。失うものはもう何もない老人が復讐の鬼と化す!ダークバイオレンスストーリー!


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【オススメ】 椎葉ナナ/春は短し恋せよ男子。


春は短し恋せよ男子。 1 (マーガレットコミックス)

■【オススメ】女の子の心の声が聞こえてしまう男子が、 裏表のない女子に恋をする。オーソドックスな話を、 巧くずらした設定で綴る、可愛らしい少女マンガ。

主人公の男子は、女子のモノローグ透視力がすごい、 と友人の間で評判。それは実の姉に本音と建前を 見せつけられ続けて身についてしまったもの。 女性の心が読めるため、女子は怖い対象で 恋愛とも無縁なのだった。そんな彼にも読めない女子が。 目つきが悪く怒っているのかと思う彼女と ふとしたきっかけで接点ができたのだった。


自分にとって珍しい相手に惹かれていくという 王道の少女マンガ。一方でその相手がたしかに目つきが悪く 描かれているのは王道らしくはない。 その彼女を主人公はかわいいと明言しているところは 理想の男子を描く少女マンガらしい。 が、その主人公がモブキャラであることを他の女子 のモノローグで描くところはこれまた王道ではない。


主人公自身は特別もてないが、 彼のそばにはモテキャラの友人がいる。 なので主人公たちと一緒にいることの 多いヒロインにはやっかみも起こる。 という構図は普通だが、 ヒロインによく絡んでいく女子が、 他のやっかみ女子への防波堤的役割 を担うことでこの子がサブキャラに昇格。 さらに、イケメン男子が主人公が 変わってしまったことにご不満で、 それが原因でヒロインにちょっかいを出す 展開は、小悪魔キャラをイケメンに託すという もので面白い。


【データ】
椎葉ナナ
春は短し恋せよ男子。
【発行元/発売元】集英社 (2018/6/25) 【レーベル】マーガレットコミックス ※電子版で購入
評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
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amazon→ 春は短し恋せよ男子。 1 (マーガレットコミックス)
太陽(たいよう)・青(あお)・刀磨(とうま)・偉人(いくと)はいつもつるんでいる恋愛とは程遠い男子4人。でも、猛獣のような姉に女子の本音と建て前を見せつけられ、女子に絶望していた太陽に気になる女の子が出来たことで、それぞれの恋が走り出す!? 仲良し男子4人の初恋ストーリーここに開幕――! 【同時収録】春は短し恋せよ男子。番外編(描きおろし)


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椎葉ナナ/覚悟はいいかそこの女子。
【オススメ】 椎葉ナナ/キミに恋していーですか。

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【オススメ】 石井明日香/ひさかたのおと


ひさかたのおと(1) (アフタヌーンKC)

■【オススメ】離島舞台の綺麗なファンタジー。

教師志望だが空きがなく博物館で働いていた青年。 彼は、離島へ赴任することになる。


冒頭では特に触れられなかったが、島についたところで 彼が実はかつて住んでいたことが明らかになる。 とはいえ4歳までだったのに、島の住人はみな 彼のことを明確に覚えているのだった。


綺麗な離島を描く話、と思ったが、かつてこの島 でもらったお守りと、そして島にある様々な伝承と 自然現象が提示されるファンタジーに。彼自身が 何かを呼んだりする体質であるのだろうか。


島を舞台にしながら 要素を多く用意して 読み手を惹きつける展開としており、 一巻は飽きさせない内容だった。 発売済の2巻も楽しみ→ ひさかたのおと(2) (アフタヌーンKC)


【データ】
石井明日香 (いしいあすか)
ひさかたのおと
【発行元/発売元】講談社 (2018/1/5) 【レーベル】good! afternoon kc 【発行日】2018(平成30)年1月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ ひさかたのおと(1) (アフタヌーンKC)

小笠原周辺の小さな島「青島」に赴任することになったカタブツ教師・巽(たつみ)は、自分の常識では計り知れない現象にあう。それはいつからか忘れてしまったような、自然のもたらすあたたかいファンタジー。彼は歓迎されているのか、それとも……? 青い島がいざなう、五感の向こう側。それは日常に紛れそびれた、ほんの一瞬の奇跡。



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【オススメ】 十三木考/トラップヒロイン


トラップヒロイン(1) (裏少年サンデーコミックス)

■【オススメ】男の娘、女装男子もの。 学校でも公認、でも本当に男子なの? という悶々で引っ張る話。

ゲームの好きなキャラクターが実は 男でした、という発表があって以来、 男好きとからかわれ、好きだった女子にも 謎の応援をされたことで傷ついた主人公。 なので高校は誰も自分のことを知らない県外に 進学したのだったが、そこで一目惚れした子が リアルに男子で、しかも、自分と同じ 下宿先の同部屋の住人だった。


リアル男の娘話。別に女装男子に偏見がある わけではないが、トラウマと、どきまぎしてしまう 気まずさで妙なあたりかたをしてしまう主人公。 とはいえさすがに一緒の時間が多いことから、 ヒロイン?と仲良くなっていく。


ヒロインの男の娘にはそれなりのなにか理由が あるのだろうが、そのへんはさらっと隠された 状態で、主人公にフォーカスして進んでいくのは 話の展開として良い感じ。 一方、学年の美少女からも主人公がアプローチされる というハーレム展開もあり。


主人公がある種のカミングアウトをして 学校に通っている話はあんまりないのかな? と思いつつ、「ストップ!!ひばりくん!」は1980年代におんなじような話を やってたんだよな。あっちはギャグ主体だけれども。 ちなみに、江口寿史に隔週や月イチ連載を認めなかったのは、 少年ジャンプの失敗、汚点だと思っています。



十三木考 (とみきこう)
トラップヒロイン
【初出情報】裏サンデー(2018年) 【発行元/発売元】小学館 (2018/6/19) 【レーベル】裏少年サンデーコミックス 【発行日】2018(平成30)年6月24日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ トラップヒロイン(1) (裏少年サンデーコミックス)
「俺の同室者は…男…じゃない!!?」
俺のルームメイト・小日向真は男子。 …なんだが、女子の制服を着て、女子みたいなか細い手足で、女子みたいな声と仕草。 コイツ、本当に男なのか――??
可愛すぎる男子(?)に惑わされる中毒者、続出中!! ちょっと変わった青春学園ラブコメディー


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