【オススメ】 山川直輝、朝基まさし/マイホームヒーロー


マイホームヒーロー(1) (ヤングマガジンコミックス)

■【オススメ】ヤクザ者との化かしあい。 お母さんの腹のくくり方が凄い。

一人暮らしをはじめた一人娘を溺愛し構う 父親。仕事で近くに寄る旅に顔を見に行っている。 待ち合わせにやってきた娘は帽子にマスクにサングラス。 店の中なので、とはずさせると、顔には殴られた跡があった。


娘と別れ店を出たところで、どうやら娘を殴った彼氏らしき人物と その取り巻きに出会う。あとをつけると組の者に絡まれて 裸に剥かれたうえで免許証とともに写真をとられる始末。 しかしそれで娘が危ないと感じた彼は翌日仕事を休み娘の部屋へ。 合鍵を持ってあけると部屋には同棲っぽい気配が。


そこに男がやってくる。やはり彼氏と疑った男だった。 しかも携帯で誰かと話す内容は、義父の会社のカネを狙っており、 娘は水商売に売り飛ばすつもり、そして前に二度ほど彼女を 殴り殺した過去があるというものだった。


この流れで父親は男と部屋で対面、さてどうする、 という間もなく急展開。父親は男を叩きのめすことに成功するが そのまま殴り殺してしまう。そこにやってくるのが妻。 加えて、娘も帰ってくるし、部屋を見張っている組の者もいるという状況。 話はどんどんエスカレートしていく。


死体をどう処理するか、ヤクザ者の追及をどう逃れるか、 娘や義父をどう守るか。一線を踏み越えた話として展開しているのが 本作の割り切りである。そうした内容だと主人公一人でなんとか しようと考えそうだが、この話では妻は秘密を共有し共犯者になっている。 まぁ家族でヤクザ者に対抗するという筋書きのほうが エキサイティングではある。


【データ】
原作= 山川直輝(やまかわなおき)、漫画= 朝基まさし(あさきまさし)
マイホームヒーロー
【発行元/発売元】講談社 (2017/9/6) 【レーベル】ヤングマガジンKC 【発行日】2017(平成29)年9月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ マイホームヒーロー(1) (ヤングマガジンコミックス)
頼れる妻と、ちょっと反抗期気味だけど可愛い高校生の娘。鳥栖哲雄の人生はそれなりに幸せだった。娘の顔に殴打の傷を見つけるまでは。「100万の命の上に俺は立っている」の山川直輝、「サイコメトラー」「でぶせん」の朝基まさしの異色コンビが描く、罪と罰、愛と戦いの物語、開幕!


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【オススメ】 酒井美羽/10ダンス!ダンス!ダンス!!


10ダンス!ダンス!ダンス!!(1) (ジュールコミックス)

■【オススメ】 よく飲み食べする太った女性が 実は社交ダンスのA級パートナーだった、 という意外性から始まる物語。

女性同士で飲んでいるうち太っているほうが主人公。 彼女は実は大学時代はチャンピオンで プロに転身した競技ダンスの踊り手。 しかし、相手役であるリーダーと不仲になり パートナーの座を後輩に奪われてしまい、 失意で太ってしまった、ということらしい。


ただし彼女は世話になった先生のもとで レッスンプロ的な仕事をしている。 そこへやってきたのがかつての教え子。 ジュニアランキング上位だったが 高校生の今はチアリーディングのほうに夢中。 だが文化祭でクラス対抗の出し物をする際に 自身が競技ダンスをしていたのがバレたことから 代表でダンスを踊ってくれないかという話になった。


競技ダンスには相手が必要、なので抜擢した 男子にレッスンをして欲しい、というのが 彼女が久々に訪れた理由。 で、その男子は以前主人公が夜中に遭遇したことのある子 だった、という展開である。


その男子にデブだなんだと言われつつ、まぁ口は悪いが、 ダンスは真面目にやろうという気にはなっていたようで 彼は主人公に教わりつつ、文化祭を当日を迎えるがトラブルがあって、 という流れはなんとなく読ませるが、改めてあらすじを思い返すと、 レッスン回数は少ないわ、なんでヒロインは急に痩せてるねんとか、 都合の良さはあちらこちらに。でも良いのである。 勢いで読ませることが出来ているのであれば。 辻褄があっていなくても、その場で気にならないなら問題はない。 ヒッチコックの映画が実はツッコミどころがあるものの 映像として流れで見せられると納得してしまうというのと同じである。


しかし、え?そうなの?と思ったのは、競技ダンスは男性にしか格付けはつかないのでカップルを解消すると女性は無級になるとか、男性はペア解消してもすぐ次のパートナーと協議会に出られるが女性は一年間出場停止であるとか(特例はあるらしい)、さすがヨーロッパ生まれのスポーツ!と感心する。


それはともかく。 一巻の終わり方を見るとまぁそういう展開にせざるを得ないのだろう けれど、当初の設定をわやにしてしまうところは、なんだ切り離しロケットにすぎなかったのか、そうなると以降は普通の話になってしまうなと 思いつつ、でもまぁ著者なので普通に面白い作品には仕上げてくるんだろうなぁということで、続刊は買おうかなと。ちなみに2巻は発刊済→ 10ダンス!ダンス!ダンス!(2) (ジュールコミックス)


【データ】
酒井美羽 (さかいみう)
10ダンス!ダンス!ダンス!!
【初出情報】JOURすてきな主婦たち(2016年〜2017年) 【発行元/発売元】双葉社 (2017/4/17) 【レーベル】JOUR COMICS 【発行日】2017(平成29)年4月17日第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ 10ダンス!ダンス!ダンス!!(1) (ジュールコミックス)

ラブロマンスの女王・酒井美羽の新境地! 豪華絢爛な【競技ダンス漫画】。かつて競技ダンス界で活躍していた千尋。 突然ペアを解消され、今ではすっかり太って、ダンス教室に雇われて先生をしていた。 ある日、千尋の元教え子・凜桜が友人の男の子を連れてきてダンスを教えるように頼まれる。 聞けば文化祭でダンスを踊る事になったらしい。男の子は亜斗夢という元バスケ部の高校2年生。 最初は、嫌々だったダンス練習も千尋の導きで亜斗夢はメキメキ上達していく…。 迎えた文化祭当日、事件は起こる!? アラサー女子と美少年高校生の熱血競技ダンス漫画スタート!!


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【オススメ】 菊池真理子/酔うと化け物になる父がつらい


酔うと化け物になる父がつらい

■【オススメ】なかなかにヘビーな話を、 あけすけに描く、真摯なお話。

アルコール依存症であった父親に悩まされた 娘の視点で描くエッセイ漫画。時間軸をいじることなく ストレートに物語が進んでいくので、 読み手は話の世界に引き込まれる。 題名にあるとおり、読み手も辛くなるので注意。 軽いタッチの内容ではないので、 心に余裕のあるときに読むことをオススメする。


父は普段は小心者の類だが、酒を飲み、そして酔う。 弱い酒を社長という仕事柄飲まざるを得なかったことが 影響しているようなのだが、酔って潰れて家族の約束を 破り奇行に走るような人だった。飲酒運転で 車を燃やしたりもする。一方で母は 宗教にハマっており、そして精神的に追い詰められ、 一時は家出。そして遂には自殺してしまう。


そんな環境で育ったがゆえか、主人公も精神的に追い詰められ、 それがある日緊張の糸が切れたのか、高校卒業後進学も就職もせず。 期待されていない状況に身を置き、それが心地よく、 モラトリアムな状態で漂っていた。そんななか、投稿したマンガが受賞。 父も喜んでくれて、これで変わるかと思いきや、そういうわけにもいかず。 この後自身が付き合う男も酒乱だったという展開に。


いやあ、シンドい。2ちゃんねるだのオープンだのでよく見るというか まとめサイトでよくある毒親とデモデモダッテな図式。搾取子的な存在は いないようでそこだけは何よりだったかもしれないが、だめんずを見ながらだめんずに引っかかってしまうという負の連鎖である。


いや、主人公は、家族が欲しかったのだろう。彼氏だけでなく、父と縁を切らなかったのも、どこかで家族というものを必要なものだと思っていたのだろう。そうしたものを吹っ切れるほど割り切れたら、どれだけ別の人生が広がっていたことか。しかし、人は知らない道はなかなか選べない。そもそも道があることを知らないし、知っていても行ったことのない道は躊躇する。行かなかった判断を正当なものにするために今いる場所をこれでいいのだ、正しいのだと思い込む。傍から見ると、おかしい、と思うのだけれど。当人はそうは割り切れない。結局他人には何も出来ないのがもどかしい。


でもそんな人にも心の平穏が訪れ、幸せな日々がやってくるという ことであれば、同じような悩みのある人の望みになるのかもしれない。 本当は悪夢を見ないで済むのが一番なんだけれども。とにかく、著者はお疲れ様でした。今後の人生が良きものでありますように。


【データ】
菊池真理子 (きくちまりこ)
酔うと化け物になる父がつらい
【初出情報】チャンピオンクロス(2017年) 【発行元/発売元】秋田書店 (2017/9/15) 【発行日】2017(平成29)年9月30日初版発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作)
■購入:
amazon→ 酔うと化け物になる父がつらい

「夜寝ていると、めちゃくちゃに顔を撫でられて起こされる。それが人生最初の記憶……」 幼い頃から、父の酒癖の悪さに振り回されていた著者。中学生になる頃には母が自殺。それでも酒をやめようとしない父との暮らしに、著者はいつしか自分の心を見失ってしまい…。圧倒的な反響を呼んだ家族崩壊ノンフィクションコミック。読後涙が止まらない全11話に、その後の描きおろしを収録。家族について悩んだことのあるすべての人に読んでほしい傑作。


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【オススメ】 松本剛/ロッタレイン


ロッタレイン(1) (ビッグコミックス)

■【オススメ】内容的にはやるせなくて好きではないが おそらく読んだほうがよい一作。

冒頭から病室にいる主人公。運転手だがバスを暴走させて ケガをして入院した。幸いにも回送車なので乗客はナシ。 母親をなくし天涯孤独になったところで 上司からのパワハラがあり付き合っていた女性に 裏切られて精神的に参っていた、ということが 週刊誌はじめマスコミで報道された。


実際は、彼女が上司と行為をしているところを目撃したのが、 引き金になったのだった。そんな病床の彼のもとへ、見覚えのない 少女が一人。現れた彼女は彼の身元を確認してひとこと、「来ないで。」 と言って、帰っていった。


トラブルをおこし、会社にもいられず、ケガもした、家族もいない彼。 そんな状況だったが話は急転。母を残し家を出ていった父が彼の もとを訪ねてくる。一緒に住まないか、と。そして先に現れた女の子は、 父の娘だった。ただし、彼女は連れ子。その下には父の血を引いた 弟がいた。結局主人公は、父のもとへ行くことにして新潟県長岡市へ。


そんな話。重い。そして凛とした中学生の女の子である妹に、 主人公は惹かれる。際どい。まぁ血のつながりはないわけだが。 いやそういう話じゃない。まず仕事どうするんだ。という話があるわけだが、新しい家族の話のほうがメインで主人公はとりあえず放置される。


父は主人公のことを気にし、父と血のつながりがない妹は 母がいなくなれば自分一人になってしまうと思う。 それは、少し前の主人公の境遇でもある。そんな追い詰められた ギリギリの人物が複数出て来る話が明るいわけはなく。 正直この先どうするんだという物語で読んでいていい予感がまるでしないのだが、いやまぁたまにはこういう話も読むべきかなと。


2014年の連載開始から雑誌休刊を経た移籍はあれど丸三年分 を全3巻として8月から10月までに刊行。本作も最終ページのノンブルが254と厚めな一冊。ってじゃあ奥付の記載は一巻収録分がその号数ってわけじゃないのか?おかしくないか表記?まぁそのまま記載しておくが・・・。 続刊発売済→ロッタレイン(2) (ビッグコミックス)


【データ】
松本剛 (まつもとつよし)
ロッタレイン
【初出情報】月刊IKKI(2014年)、スピリッツ増刊ヒバナ(2015年〜2017年) 【発行元/発売元】小学館 【レーベル】ビッグ コミックス スペシャル ヒバナ 【発行日】2017(平成29)年8月15日初版第1刷発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ ロッタレイン(1) (ビッグコミックス)

新海誠、絶賛!!「はげしくて、静かな奇跡。松本剛の漫画をいつも待っている」
仕事・恋人・母親…全てを失った一(はじめ)の前に現れたのは、14年前 自分と母を捨てた父と、初めて会った血のつながらない義妹・初穂。初穂の母と弟とともに長岡で一緒に暮らすことになるが、家族を乱されることを恐れる初穂は一(はじめ)に敵意を剥き出しに。複雑な関係ながら〈家族〉になろうと歩み寄る一(はじめ)だが、少女と女性の間を行き来する美しい初穂に心奪われ……衝動と愛情が交錯する、ひと夏の儚い恋の物語。全3巻8〜10月連続刊行!


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【オススメ】 くずしろ/千早さんはそのままでいい


千早さんはそのままでいい 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

■【オススメ】女の子らしい体型なのに 痩せたい願望のヒロインがジタバタする ダイエットコメディ。

グラマラスな体型のヒロインだが本人はダイエットを したいと思っている。幼馴染の男子はそれくらい のほうがいいというのだが・・・という、 幼馴染ラブコメに発展する手前のダイエットコメディ4コマ。


食い意地張っている系の女子が意識はダイエットに 向いているが実際は全く頑張れないという、 かわいそうだが可愛らしいコメディ展開。 いろいろ無自覚なヒロインのキャラクターが可愛い。


売りは、彼女が陥落して美味しそうに食事をするシーン。 その場面だけはアップでコマぶち抜いて描写。 で、幼馴染くんは彼女に興味があるようなないような、 いやかなり意識しているわけだがそれでも割りと自然体。 こんな自然体な男子、モテるだろう・・・。


そんな話で、男女2人づつをレギュラーにし、 そこでわちゃわちゃやる展開に。 ラブコメ色彩が強くなっていくが、 正直それで良いと思う、というかそれ以外に展開しようがないだろう。 最新3巻が発売済。 → 千早さんはそのままでいい 3 (ジャンプコミックスDIGITAL)


【データ】
くずしろ
千早さんはそのままでいい
【発行元/発売元】集英社 【レーベル】ジャンプ・コミックス 【発行日】2016(平成28)年発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ 千早さんはそのままでいい 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

スレンダーな体型に憧れるむちむち系女子高生・千早さん。幼馴染みの志真くんに見守られつつ、一大決心してダイエット開始! しかし、次々と迫り来るおいしそうな食べ物の誘惑に…!? 千早さんのダイエット奮闘コメディ、始まります!!


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くずしろ/げきぶの。

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【オススメ】 宮尾行巳/五佰年BOX


五佰年BOX(1) (イブニングコミックス)

■【オススメ】 タイムパラドックスSF。まぁサイエンス要素はないが。 道具立てがユニーク。チャレンジングな一作。

蔵の片付けをする男性。実はその蔵は実家の隣人の家のもの。 彼が完全防備で掃除をするなか、隣人の女性はスカート姿。 この後すぐに予定があり、それは顔合わせであるのだという。 婚約者を案内され、弟扱いであることに、改めて絶望する彼。 その彼が、蔵の中で、中から音がする箱を見つける。 箱庭のようなミニチュアのようなその箱のなかでは、人間たちが動いていた。 そして箱のなかをうっかりいじると、現実世界での風景が変わっていた。


どうも戦国自体あたりの風景、箱を動かすと景色も変わっていく、 というファンタジーな設定。これに興味をもった彼は箱の中で困っている人を 見かけると手助けをするようになる。が、野武士に襲われる村に介入したあと、 隣家に向かうと、自分を弟扱いしていた、自分の好きだった女性が、 この世からいなくなっていた。


死んだわけではなく消えた、というか元からいないことになっていた、 というタイムパラドックス系の話である。普通はタイムスリップを 絡めて展開するところを、その役目を「箱」に負わせたところがユニーク。 主人公は、神的な存在となる。ただし、振る舞った結果が 何をもたらすのかは、神的な主人公にもわからない。


隣家との関係は変わらずに、でも隣家の子供が女性から男性に変わる 微妙な変化がバタフライ・エフェクトの結果もたらされるもの、 というのはまぁかなり都合のよい話であり、描写される現実と 話の設定のスケール感とがマッチしていない。ただ、それで良いのだろう。


パラレルワールドに切り替わった現実に、彼だけが違う世界を知っており、 違和感を持つ。しかし、その世界に沿った記憶が彼のなかで徐々に生まれてくる、 という展開は、怖くて上手い。ただし、、 彼女を忘れてしまう前に取り返さなければ、というテーマは、 非常に難しくディフェンシブなもので、悲劇感しかない。


そして話は、次第に箱庭の中の世界も描き始める。 そちら側の世界に入っていく話となるのだとすれば、 箱庭という設定にした意味が薄れていくのだが、どうするつもりなのか。 かように、主人公がポジティブに動いていく話ではなく、 数々のジレンマを抱える内容なので、これをどう片付けていくつもりなのか、 注目したい。しかしこの設定だと明るい話にはなりえないし、 そもそも冒頭からそうするつもりはなさそうなところは気になるんだけれども。


【データ】
宮尾行巳 (みやおいくみ)
五佰年BOX(いほとせボックス)
【発行元/発売元】講談社 (2017/8/23) 【レーベル】イブニングKC 【発行日】2017(平成29)年8月1日発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ 五佰年BOX(1) (イブニングコミックス)

遠野叶多(かなた)は、幼なじみの真奈の家から奇妙な箱を見つける。箱の中には実際の人間が生活し、よく見るとそこは中世の日本らしき世界だった。好奇心で観察を続けるが、ある時、箱の中で少女が野盗に襲われているのを見てしまい、思わずその野盗を殺してしまう。動揺した叶多は真奈に相談するため彼女の家に向かう。だがそこで真奈の父親から思いもよらぬ事実を告げられる。「うちには真奈なんて娘はいないよ」と。


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【オススメ】 ちばあきお、コージィ城倉/プレイボール2


プレイボール2 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

■【オススメ】およそ40年ぶりの続編。こんな企画を考えたことが凄い。 そしてここから読んでもすっと物語に入っていけるような描き方になっているのも見事。

ピンク・レディーが「サウスポー」を歌っている1978年、昭和53年に時代をフィックスした 野球漫画。ちばあきお氏による「プレイボール 」が休載したのがその年ということで、 時代背景をあわせたうえで、前作の続きからきっちり始めた物語である。


絵の雰囲気も内容も、 まったく違和感がない。 登場人物の出し方がまず上手い。生意気に見える新入生をまず出し、 OBの電気屋を出し、前作で話のあった洗濯機を噛ませたうえで キャプテンの自宅にもっていき、投手としてサウスポーも欲しい、 という話から副キャプテン的なキャッチャーと久々に考えが行き違う。 そして新入生を敵対ししている2年生も話に絡めて、 前作での人間関係をきっちり再現しながら、新たな展開を見せている。


とことん突き詰めるキャプテンに、周囲が感化されて 結局キャプテンのペースに巻き込まれついていく、 という展開は前作同様。 一方で今回は空気を読みすぎ忖度しすぎという感じもするが、 まぁ、それはそれとして。


よく考えられた構成で、 当初買おうかどうしようかと思いおためし版で読んだところ やっぱり買うべきだと思い直したくらい。 ついでに読み直さねばと「 プレイボール 」全巻も電子版で購入。前作は一冊あたりの読み応えが凄い!って あたりまえだ、文庫版の電子化で400ページ近く、単行本2冊分あるんだもの。


【データ】
コージィ城倉、原案=ちばあきお
プレイボール2
【発行元/発売元】集英社 (2017/8/18) 【レーベル】ジャンプ・コミックス 【発行日】2017(平成29)年発行 ※電子版で購入
■評価→ B(佳作) ■続刊購入する?→★★★★
■購入:
amazon→ プレイボール2 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
青春野球漫画の名作、38年ぶり奇跡の続編!! 『キャプテン』『プレイボール』後の谷口、丸井、イガラシたちの新たな伝説――!!


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