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■【オススメ】世界が2つに分裂するなか、中立国である皇国を舞台に、覇権主義より現状の関係維持を望む正論モンスターである海軍中将が部下とともに駐在武官として乗り込んでいく。
勢いにのる皇帝同盟と、衰えつつある協商とが対立する世界。舞台は中立国であるドラゴンフライ皇国。 国内は、皇帝同盟と組もうという艦隊派と、協商と組もうという条約派とが争っていたが趨勢は前者寄りに。とはいえ皇帝同盟の国家間の関係は協商との対立に決着がつけば同盟を組んだ4つの帝国同士のエゴがぶつかりあうこと紛うことなく、なので世界を現状で維持することが本邦の進むべき道である、と考える協商寄りの条約派を主人公としたお話。
皇帝同盟有利とみた戦闘で協商が勝利。これを機に、左遷された海軍中将が、協商の国家にある大使館に駐在武官として乗り込んでいく。当人は貴族で金があり、コストは厭わない。正論を振りかざすモンスター、人格はひどく嫌味と皮肉たっぷりだが清廉潔白の硬骨漢。「だからこいつは危険だ」「人間として正しいことと政策が正しいことは別物だというのに」「こいつは『良い貴族』であるという一事で『黒を白にしてしまう』」政敵にそう評される人物である。
大使館に着任当日、大使との対面をわざと遅らせ時間を作りその短時間で大使を屈服させる証拠を見つけて取引する。 なお当人は人の心がわからない、という自覚があり、それを副官に告げ、手助けをして欲しいと頼む。副官となった人物は士官学校を首席で卒業した女性で、かつ先帝と血縁のあるという設定。なので配属が決まらず厄介払いで中将の下につけられたと。
主人公は、昨今の作品だと「薬屋のひとりごと」の漢太尉、羅漢みたいな人物ですかね。まぁこういうフラットなキャラクターで原理原則があって、しかも正論を持ち出して持論に引き込もうとする人物がいると話を動かしやすいので。「周囲に合わせるんじゃなくて周囲をぶちのめしてきた口」の人物は、魅力的は魅力的ですしね。
面白いのだが、序盤にある戦闘シーンの絵がなぁ、うーん、うーん、と思っているうちにレビュー忘れました。 最新刊4巻が刊行済。
【データ】
原作=カルロ・ゼン、漫画=フクダイクミ
明日の敵と今日の握手を
【発行元/発売元】 秋田書店 (2022/11/18) ※電子版で購入
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ドラゴンフライ皇国は、世界に覇を唱える『皇帝同盟』と結ぶべきだという主張の『艦隊派』、世界の現状維持を望む『協商』との友好関係を続けるべきだ、とする『条約派』の2つに分かれ内部対立を深めていた。『皇帝同盟』へ属するべき、バスに乗り遅れるな。という風向きが強くなる中、ユトランド上空の戦争で大きく戦況が変わる。結果、新品中尉・アメリアは関係が悪くなりつつある『協商』国家ブレタニケに『条約派』の正論モンスター海軍中将・ハラルドと共に駐在武官として乗り込むことに! 一歩間違えば、世界大戦。国、大使館、貴族、マスコミ……あらゆるものを利用する、『英雄を必要としないため』の闘いが始まる。これは、国家の趨勢を懸けた駐在武官たちの本格外交業務戦記である!
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